不整脈

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自然医食で開けた真の健康への道
―フルマラソン完走15回!病氣に負けない体に―

患者さんの体験談

 西洋医学では、症状を抑えることに重点を置く投薬などで、結果的に体全体の免疫力を必ず低下させてしまいます。こうした対処法が果たして本当に健康になる道なのか、大いに疑問があります。
 今回、お話を伺ったAさん(茨城県在住・71歳・男性)も、そんな疑問を持った一人でした。Aさんは、十数年前、職場の健康診断で不整脈があると告げられました。精密検査の結果、心臓に器質的な欠陥などは発見されなかったものの、専門医の下で薬による治療を行うことになりましたが、ふとしたきっかけで、その薬が不整脈の症状を抑えるだけでなく、体全体の働きを弱めるものであることに氣づきます。病院に通うのをやめ、代わりに以前から興味を持っていた食養に励まれ、マラソンで体を鍛えはじめたのでした。その後、お茶の水クリニックを受診する機会を得て、本格的な玄米菜食をはじめられ、今日に至っています。古希を迎えて1年間に3回もフルマラソンを完走したというAさんは、体の機能が高まり、精神的にも余分なストレスがなくなるなど、自然医食の成果を日々実感されているということです。

院長の所見

診察(2007年3月14日)
■内臓機能検査
自律神経の働きが不安定。神経的に胃腸の働きが変化しやすい。消化管としては、胃から十二指腸にかけての働きが落ちている。大腸の一部に負担がかかっている。血液の循環の状態、肺の働きが少し鈍い。腹部臓器では、肝臓、腎臓の働きもわずかに低迷している。
■一般血液検査
血液の数値では、尿素窒素―すなわち腎臓の数値が少し高い。中性脂肪、血管を硬くする脂肪分が少し多い。GOT、GPTの肝臓の数値は、前回に比べると少し高めである。

院長 血液生態写真を見ると、これは肺から出てきた毒素です。農薬だと思われます。家の近所で、畑に農薬類が散布されていませんか。

Aさん 昔は牧場だったところに、100坪くらいの畑をつくって自分で耕していますが。

院長 そこでは農薬は使っていないでしょう?

Aさん はい。肥料も、牛糞や有機肥料で、化学肥料は使わないようにしています。

院長 そうすると、農薬は周りからきたものでしょうね。
 毛髪氣能検査では、やっぱり消化管全体がマイナス傾向です。消化管以外では心臓がマイナス1です。
 それから、玄米、ハト麦、丸麦、粟、稗、黒豆、小豆、大豆、ソバ、穀類は全部合っています。玄米以外に、粟、黒豆、ソバが好相性です。

Aさん お訊きしてよろしいですか? 食事はほとんど玄米に小豆を入れていますが、他の雑穀も入れたほうがいいんですか。

院長 入れたほうがいいです。

Aさん 一物全体食といいますけれど、雑穀は皮を取って精白していますよね。

院長 穀物の種類によって違いますけれど、例えばソバなんかは種子の中に胚芽が入っています。だから、表面を少々削ったくらいでは胚芽が損なわれるということはありません。

Aさん 玄米だけだとあまりよくないのですか。

院長 玄米だけだと、相性という問題が多かれ少なかれ出てきます。特に、無農薬栽培でなく化学肥料で栽培された穀類の場合は、相性問題がかなり強く出てきます。だから、なるべく多種類の穀類を集めた状態で食べると相性度は高まる、ということです。

Aさん それじゃあ、有機農法の玄米だったら、どうですか。

院長 それならば、たまには玄米だけにしてもよろしいです。例えば、我々の研究データでは、同じ有機農法の玄米でも環境条件がよかった昔のもののほうが良質で、今から40~50年前のものは100点満点で95点くらいでした。そこから一分搗き、三分搗き、五分搗き、白米というように精白度を高めて、白米にしたとしても80点くらいは、まだパワーが残っています。
 ところが、今一般に売られている化学農法の玄米は、最高で77か78点くらいで、精白度を高めると容赦なく氣能値は低下していきます。このように、有機農法の玄米や白米のほうがパワーがずっと高い…という決定的な問題もあります。

Aさん 有機農法だと値段が倍くらいしますから(笑)、減農薬農法のものを買うようにしています。
 それから、仕事の関係で人間ドッグを定期的に受けています。それで、腎のう胞が見つかったんですよ。これを治すにはどうしたらいいかをお医者さんに訊いたら、「今のところ、方法はありません」と言われたのですが。

院長 治す方法がないなどということはありません。肺の機能をどんどんよくしていったら腎のう胞は治ります。そういうケースがここ5~6年の間に2例くらいあります。必ず肺が弱っています。それで肺を強化するような食事療法を指導したら、みな全部腎のう胞もきれいに取れました。

Aさん それから心室細動も指摘されて、精密検査を受けたほうがいいということでした。でも、それなら森下先生のところに行ってみようと思って、来てみました。

院長 そうでしたか。一部、処方を変えましたから、それで続けてみてください。

Aさん 先生、実は10年くらい前に自然医学誌の「点描」に載せていただいたことがあるんです。その時に、「マラソンをやろうと思っています」と先生にお話ししたら、先生から「動物性食品を食べている人間が強いように見えるけれど、絶対に穀物食を食べている人間のほうが持久力があるのだから、ぜひ、やりなさい」と言われまして。それからずっと、走っています。

院長 ああ、そうですか。何時間くらいで走っておられるんですか。

Aさん この前の東京マラソンでは6時間ちょっとくらいでした。
 この雑誌には、日本全国のランナーのランキングが出ていますが、69歳の時の私の記録も載っています。ご覧になってください。

院長 すごいですね。4時間50分ですか。これは速い!

Aさん 「フルマラソン1歳刻みランキング」 で、69歳の部門で172人中97位だったんですよ。100位までは雑誌に名前が載るんです。70歳の記録は今のところ載るかどうかはわからないんですが、古希の記念に東京マラソンと合わせて3つ完走しました。

院長 立派なもんですよ。ぜひ続けてがんばってください。

Aさん どうもありがとうございました。

インタビュー

口内がしびれた治療薬

――今日は診療の時に院長とマラソンのお話をされていましたね。

Aさん ちょうど10年前にも、「点描」に出させてもらったのですが、その直後に初めて大会に出場してフルマラソンを走ったんですよ。森下先生に励まされたおかげで、今日に至るまで続けています。

――その後、大会には何回くらい出場されているんですか。

Aさん 10年間でフルマラソンを通算15回完走しています。

――すごいですね。お元氣なAさんですが、以前は病院で不整脈の治療を受けていらっしゃったということですね。

Aさん そうそう、不整脈がありましてね。会社の集団検診で心電図に異常があると言われたんですよ。筑波の専門病院に行って、負荷試験をしたり、24時間ホルター心電図やエコー心電図をとって検査しました。通常は脳から出ている信号で心臓が動くのですが、心臓の中でも信号が出るそうなんです。心臓から出る信号が強すぎると動きが飛んでしまって不整脈になるんだというのが医者の説明でした。それで、飲めば7~8割は不整脈が治まるという薬をもらって飲むことになりました。ところが、何かの拍子に飲んだ薬をゲプッと戻したことがあってね。そしたら、口の中がしびれるんですよ。「ああ、この薬は体全体の感受性を低下させて、脳からの信号だけで心臓が動くようにする作用を持っているのかな」と素人判断ながらも思いました。薬を飲むのをやめて、その時からマラソンをはじめたんですよ。

――自然食を始められたのもその頃ですか。

Aさん いえ、若い頃から、食養に興味をもっていたので、玄米は前から食べていたんですよ。今ほどはきっちり玄米菜食でやっていたわけではないんですけれど。
 食養で有名な二木謙三先生、桜沢如一先生の本を読んだりしていました。森下先生のことも本で知ったんです。西洋医学を勉強されて、本も出されて素晴らしい先生だなあと思っていました。だけど、有名な先生ですから少々敷居が高いし、診察費も相当高額になるんじゃないかと思って、森下先生のところに行くのを躊躇していたんです。
 でも、ある時カゼをこじらせて、1週間くらい絶食状態になってしまいました。このままだと会社勤めができなくなるという瀬戸際だったので、ならば少々お金がかかっても行ってみようと決意しました。
 実際に来てみたら、心配していたほどではなく、森下先生もとても氣さくな先生でね(笑)。

――今までの病院とどんな点で違いを感じましたか。

Aさん 西洋医学の病院に行くと、「ここが悪いから、こうしなさい」というのはないんです。「この症状にはこの薬で」ということしかやりません。そして、その薬は多かれ少なかれ副作用があるわけです。
 その点、森下先生は「病氣は自分で治すんだよ」と言われます。薬を飲まないで生活を改めていこうということですからね。

――その後、不整脈はどうなりましたか。

Aさん ここ数年の人間ドックでの検査の結果では、「特に問題はない」ということでした。
 昨年の11月の人間ドックで、「心室細動があるので精密検査を受けた方がいい」と言われたんです。でも、心臓という臓器そのものに欠陥があれば話は別ですが、心臓は体が激しく動く時には、激しく動きますし、体が休んでいる時には、休んでいる時の動きをします。何か不幸なことがあって動揺したり、逆にうれしいことがあって大喜びするという心の変化によっても、心臓の動きは変わってくるんだと思うんです。マラソンで倒れたこともありませんし…。
 だから、また病院で薬をもらって副作用があるくらいだったら、森下先生のところに来て、生活面での改善点があるのならば改めようと思っています。

――若い頃から、食養の本を読まれたりと、クリニックにいらっしゃる前から自然医学的なことに関心がおありだったということですが、最初に興味を持ったきっかけは何ですか。

Aさん 28歳の時に、盲腸から腹膜炎になったのですが、死んでいたかもしれないという体験をしまして。当時は航空自衛隊にいたのですが、盲腸になったのは、ちょうど正月だったんです。病院の先生が帰省してしまって、手術したのが4日目でした。そしたら、盲腸がつぶれて膿が腸に入っていたそうです。それで手術中に腸を出して膿を洗ったということでした。ところがその最中に停電になってしまいました。私は全身麻酔の状態だから知らなかったけれど、後で聞いたら大変だったようですよ。今考えるとよくあの時死ななかったものだなあと思います。その頃から、自分で自分の健康には氣をつけようと、食養のことを本で勉強するようになったんですよ。

本当に必要なことを知る

――玄米菜食をなさっていて、何か感じていることはありますか。

Aさん 玄米食をずっとやっていると、くだらない欲がなくなったということを感じます。だから、ストレスも少なくなります。

 玄米を食べると、胚芽の部分にミネラルなどのいろんな微量成分が全部入っていますから、それ以外のものを食べなくても大丈夫なんです。白米はそれを削いででんぷんだけにしてしまっています。その不足した分は、体から持ち出すことになるわけです。だから、いつも何かが不足しているという状態にもっていかれるんだと思うんですよ。何が不足しているか、何が本当に必要なのかがわからないから、ビフテキが食べたいとか、刺身が食べたいとか、いろいろ取り入れてみようとします。でも、本当に体が要求しているものでないと満足はできないわけですよ。そうすると、胃袋がどんどん大きくなって、肥満になる。そして不足しているものがあれば、病氣にもなります。
 ダイヤモンドの指輪を持っている人は、いくらきれいな細工だからといってガラス玉には目もくれないわけですよ。それと同じように、本当にいいものを食べていれば、いくらお金があってもビフテキを食べようとは思いませんよね。

――なるほど、欲が出るのも、欲が満たされなくてストレスを感じるのも、本当に大切なものが欠けている生活をしているせいではないかということですね。
 他に玄米を食べるようになって、特に改善されたと感じていることはありますか。

Aさん あります。玄米を食べるようになってから、視力が1・2になったんですよ。自衛隊にいた時の、毎年の身体検査では0・4とか0・5くらいでした。人の健康を一番よく表しているのは、体の精密機械である目ではないかと思うんです。目がいいということは、体全体がよくなっているんだと思うんですよ。目が悪くなるというのは、本を近くで読むからだとかいろいろ言われますけれど、本当のところは血液がよくないからじゃないかと考えています。目がよくなっているということは、血液の質がよくなっているに違いないと、私は理解しているんですよ。

――精神的にも肉体的にも、よい意味での変化をたくさん実感されていますね。

Aさん そうですね。だから、本当は玄米食というのが、日本全体に広まるといいと思います。玄米だけでも栄養はほぼ満たされるわけです。おかずがない時は、梅干ひとつでも玄米ご飯が食べられます。日本もわざわざ輸入してまで農薬のいっぱいかかったものを買わなくても、玄米菜食をすれば国内で自給自足できるようになりますから。そうすると、日本は本当にいい国になるのになあと思っているんですよ。その先駆けとして、森下先生がやっていらっしゃることは素晴らしいですね。

また次の目標に向かって

――ところで、70歳の古希の記念のマラソンというのはもう走り終えたのですか?

Aさん ええ、4月で71歳になりますから。70歳では3つの大会に出場しましたが、今後もできるだけ続けていくつもりです。

――次に出る大会はいつですか。

Aさん 4月の誕生日が終わってからすぐに、土浦で開催される「かすみがうらマラソン大会」がありますが、まずその大会に出ます。それから、11月には「つくばマラソン」という1万人以上が集まる全国規模の大会があります。それにも出場する予定です。

――今度もぜひがんばってください。