乳癌(その1)

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癌は生き方を見直すチャンス
―自然医食に学び、病氣を生きる力に変える―

患者さんの体験談

もし、癌と診断されれば、癌の恐ろしいイメージに希望を奪われたように感じる―。それが多くの人の反応ではないでしょうか。
 しかし、乳癌にかかり、1年前からクリニックに通っているAさん(42歳・女性・栃木県在住)は違います。
 「癌は怖くありません。むしろ宇宙からすごく応援されています。癌によって生き方を変えるチャンスをもらいました」。
 そして、癌の病巣は消えていませんが、「1年前と比べものにならないほど、氣が満ちている」と、癌になる前よりも充実した毎日を送っています。その秘密は、自然医食で肉体的にも精神的にも余分なものをそぎ落とし、大自然の力に自らを委ね、宇宙と対話するような生き方へと、シフトさせていったことにあったようです。
 現在、高久さんは、「癌はチャンスだと知った自分の体験を発信する場をつくって、伝えていきたい」という夢を持ち、少しずつ実現に向けて進んでいます。癌を思い煩うことなく、むしろ病氣を力に変えて、自然治癒への道を確実にたどりつつあります。どこまでも前向きな姿勢に、多くのことを教えられました。

院長の所見

診察(7月8日)
■内臓機能検査
血液の循環の状態と肺の働きが、まだ少し弱い。自律神経の働きも少し不安定。神経的に胃腸の働き、胃、小腸、大腸の働きが変化しやすい。胃の働きがわずかに落ちている。大腸に少し負担がかかっている。腹部臓器、肝臓、腎臓、婦人科系統の働きは、今後もう少しよくなっていくと思われる。
■一般血液検査
血液の数値では、尿素窒素、腎臓の数値が少し高い。中性脂肪は33と下がってきたので非常によい状態。GOT、GPTを見ると、肝臓に少し食毒がたまりはじめている氣配がある。
院長 血液生態検査では、中くらいの大きさの毒素がほどほどに出てきています。
 毛髪氣能検査では、十二指腸、小腸、肝臓が、それぞれマイナス1。玄米、丸麦、はと麦、粟、稗、黒豆、小豆、大豆、ソバといった穀類については、相性が全部合っています。特に玄米の他に、粟、黒豆、ソバがよく合っています。
 大脳皮質、視床下部、脳下垂体や自律神経系の氣能値が前に比べて格段にしっかりしてきています。脳や神経がこの頃しっかりしていると、自分でそう思いませんか?

Aさん そうですね。実は先日、奈良と京都に一人で旅行に行ってきたんですよ。5月の「俳句ing」に参加して歩く自信がついたので、思い切って4泊5日で行きました。それくらいしっかりしてきました。

院長 あなたの顔は、前回までは病人の顔でした。今回は、病氣を蹴飛ばしてしまって、いかにも健康的で自信たっぷりの顔に変わってきていますよ。

Aさん そうですか? 以前は痛みがあると、アタマで考えて、転移しているんじゃないか、と心配していました。今は痛くても、多分、好転反応だろう、と考えるようになっています。

院長 今後、あなたの体に起こるであろう自覚症状は、全部、体質改善反応ですよ。

Aさん ありがとうございます。自分でもようやくそう思えるところまできました。
 ところで、先生にお会いしたら、お聞きしたいと思っていたことがあります。旅行中、病氣平癒で有名な薬師寺に行ったのですが、病氣の原因は肉体的なものと、心の持ち方によるもの両方があると氣づきました。心の持ち方は、氣を高めるということにもつながりますが、どんなことに氣をつけたらよいのですか。

院長 坂本九さんの歌のように、いつも「上を向いて歩こう」ですよ。

Aさん わかりやすいですね。

院長 それは宇宙と常に対話するということ。それを実際にやっているのは植物です。彼らは、宇宙と交信しながら4次元の世界を生きています。それから、人間で4次元世界に一番近いのが、生まれたばかりの赤ん坊です。赤ん坊は遠視で、無限の彼方を見ている。あれは自分の歩いてきた足跡、数十億年の進化の足どりを回顧しているのだと思います。遥か彼方を見つめながら―。
 多くの人間は3次元の世界だけを生きています。実際には4次元、5次元の世界もあるのですが、それがあまり大事なことだとは思わず、マッチ箱の中の目先のことばかりにとらわれて生きています。それが、結果的に環境・生態系破壊などを引き起こして、地球を破滅に向わせているのです。

Aさん 人間の考え方が天の摂理を壊してしまっているということでしょうか。

院長 そうです。最近「地球にやさしく」という傲慢な言葉がよく使われますが、一番よいのは、こんなことを言っている当の人間が地球からいなくなることです(笑い)。私どもは4次元、5次元世界から命を与えられ、生きることが許されているのですから、深い感謝を抱きつつ、まさに「上を向いて歩こう」ですよ。

Aさん よくわかりました。
 それから、夏場の食べ物について伺います。暑くなって汗をかくようになりましたが、塩分、水分、油の摂り方は今までと変えた方がよいですか。

院長 その通りです。皮膚の表面から水分がどんどん蒸散していますから、その分、水分を補ってください。それと塩分も一緒に出ていきますから、塩分の補給も必要です。それから生の野菜や果物類も夏場に限りますが、少し摂られた方がよいでしょう。

Aさん 今は生野菜や果物を摂らないようにしているんですが。

院長 現状では、少し摂られた方がよいです。油もね。生の野菜サラダにオリーブ油をかけて塩を振って召し上がるのもいいですよ。あなたには、塩と油が必要です。

Aさん 夏はそういう部分を少し変えていけばいいですね。それから、「上を向いて歩こう」ということにも氣をつけて生活していこうと思います。ありがとうございました。

癌がチャンスをくれた

――1年前から、乳癌でクリニックにいらっしゃっているということですが、当初と比べて今の状況はどうですか。

Aさん 病状としては、1年前とさほど変化はないと思います。しこりもあります。冷えると、体の痛みもでます。データ上でも、悪くはなっていないですが、劇的によい変化があるわけでもない。ただ、不思議なことに、そんなことは氣にならないくらい、氣が満ちているんですよ。

――何が違ってきているのでしょうか。

Aさん 癌にかかったことによって、自分の生き方を振り返るチャンスをもらいました。病氣をしてからこの1年、今までと全く違った生き方ができて、すごく充実しています。
 癌になる前の十数年間、午前2時前に寝たことがないという生活をしていました。40歳を過ぎたころから、だんだん無理が利かなくなりだしましたが、それでも体からの信号を無視して、自分の考える理想や正しさの強い思い込みによって突っ走ってきた結果が、癌だったんですよ。
 自然医食で治療するようになってから、自分は本当に余分なものを食べてきたんだな、ということに氣づきました。でも余分だったのは、食べ物のことだけではなかったんです。仕事、家庭、地域のこと、アタマで考えて余計なことを増やし、頑張ってこなしているような人生でした。

――癌になったことによって、どのように生き方が変化したのですか。

Aさん 病院で診断を受けた時には、癌も末期のステージ4でした。明日もない命かもしれない。だったら、明日死んでも悔いのない生き方をしようと思いました。
 そうしたら、もう、地域の行事に予定通り出席するとか、子どもの教育を細かく云々している場合ではないと思いました。子どもにだって本当に残せるのは、実際、母親が一所懸命、前を見て生きる姿だけなんじゃないでしょうか。私は、「癌効果」と呼んでいるのですが、地域や他人の目をあまり氣にしないで生きるようになりました。

――余計なことに囚われずに、本当に重要なことを見据えることができるようになったということですね。

Aさん そうですね。食事も生き方も、いろいろなことをそぎ落としたら、それこそ体脂肪も体重も落ちましたし、生き方がシンプルになりました。そうしたら、本当に氣が満ちてきました。だから、その分だけ病氣も治ってきていると感じています。

治るイメージがあった

――乳癌に関しては、森下院長も手術を否定していませんが、手術しないで治療しようと決断されたのはなぜですか。

Aさん 切るのが、ベストなら手術してもいいと思いますよ。病院では「手術しなさい」と言われましたが、その先生に「治りますか?」とたずねたら、「治ります」とは一言も言ってくれませんでした。さまざまな検査があって何年先も治療し続けるという説明でした。そこに治るという未来は見えませんでした。だから、手術はやめました。
 癌でクリニックに通っていた知人に森下先生の本を紹介してもらったのですが、森下先生の考え方の中には、治る未来が見えたんですよ。

――どんな点に治ると思えるところがありましたか。

Aさん まず癌のことをいろいろな本で調べていくうちに、手術や化学療法に不自然さを感じました。だって、自分が病氣をつくったのだから、自分の力で治すのが本当ではないでしょうか。森下先生の自然医学は、大自然を受け入れ、自分自身を自然治癒していくという考え方ですから、天地自然の摂理を代弁しているように思います。だから、自分の中にすっと入ってきました。
 自分なりにこれなら納得ができる、治るというイメージ設計ができるところを選ぶのが一番です。実際、イメージできるならば、必ずそうなりますから。

――診察中は熱心にノートをとられていますね。

Aさん ここで先生のお話を聞いて終わりではなくて、ここを一歩出てからが勝負です(笑い)。ここに月1回来ることによって、こういうものを食べたらよいといった技術を学んだり、脱線してしまった、というときの軌道修正ができます。大事なことを心に留めておきたいからノートをとります。

――質問も積極的になさっていますが、前もって考えてこられるのですか?

Aさん いいえ、ここに来てから考えます。そのほうが、よい質問が浮かびます。今日、先生がおっしゃっていた「上を向いて歩こう」、つまり宇宙と対話しながら生きるということに、とても共感しました。
 少し前までは、「これは食べてもよいですか? あれはどうでしょうか?」という点ばかりたずねていました。でも今は、食事の内容といった技術論よりも、なぜそういう食事をしようとするのかという考え方が逆に重要だと思うようになりました。食事の内容をきっちり実行するという事柄ばかりを重視していると、やらなかったときにストレスになってしまいます。また、事柄に執着するあまり、子どもをはじめ、周囲の人に玄米がよいから食べるように強要していた時期もありました。そういうのは、天地自然の摂理に従っているかというと、そうではありませんよね。結局、自分の思いの強さからやっているだけで、自分で自分の首を絞めてしまうことになります。

――お話を伺っていると、とても肩の力が抜けているようにお見受けしたのですが。

Aさん 最近なんですよ。肩の力が抜けてきたのは。先生のお話ではないけれど、宇宙と対話しながら生きるということが理解できるようになりました。
 以前、森下先生に、「どうしたら浄血できますか?」と伺ったら、こうおっしゃったんです。「自分の病氣を治そうと思っていたら、治りません」。そのときにはっとしました。よく、頑固な人が癌になると言われますが、私の場合も自分の強さが病氣をつくったようなものです。それをまた自分の強さで治そうとしても、治るものではないですよね。自分で治そうとするのは、おこがましいんです。自然の力に自分を委ねて、病氣にも感謝することを学びました。

宇宙と対話する生き方

――最近、奈良・京都に一人で旅行されたということですね。

Aさん 思い切って日常を離れ、旅をしたことは本当によかったです。よいインスピレーションを受けることができました。
 行く前は、食べ物をどうするかが、大問題でした。前もってマクロビオティックの精進料理のお店を探したり、レトルトの玄米を携帯したりと、準備万端で行ったんですよ。でも、行く先々で、食べられるものが見つかりました。十割蕎麦の店があったり、デパートの地下で無添加食材が置かれていたりして―。転ばぬ先の杖のように備えるよりも、もっと宇宙と交信しながら旅をすればいいんだと思いました。宇宙が守ってくれます。
 薬師寺に行ったときに、護摩木に病氣平癒祈願を書いて奉納しましたが、奉納の心得書きに、「思いの強さや相手を恨む氣持ちは病氣」という内容が書いてありました。病氣は心のあり方からも起こりますよね。食事やお手当てで体の治療をする、それと心の持ち方に注意する、この二本立てでいけばよいと氣づかせてもらいました。やはり、病氣は生き方を変えるチャンスとしてやってきた、それは自分の生きる目的ともつながっている、と旅先で確信しました。

夢が元氣をくれる

――生きる目的というお話がでましたが、それはどんなことですか。

Aさん この星のために役に立つことが生きる目的だと思うんです。今、私ができるのは、病氣から得た体験を皆さんに役立ててもらえるように、発信していくことです。癌は怖くない、むしろ生き方を変えるチャンスだと。
 そのためには、発信していく場が必要ですよね。今、具体的に準備をすすめていっているところですが、お店をやろうと考えています。家が農家なので、畑で無農薬野菜をつくって、それを販売したり、またはその野菜を使った料理を出すようなお店にしようかな、と構想中です。
 クリニックに来ると明るい癌患者さんがたくさんいて勇氣をもらえます。全国にこんなところがあったらよいな、と前から思っていましたが、まず自分の地元につくります。夢ができてから、治る/治らないはあまり重要でなくなりました。でも、夢があるから結局元氣になってしまうんですよ。

――病氣から夢が生まれ、夢が病氣を乗り越える力をくれる。素晴らしいお話ですね。ありがとうございました。