心筋梗塞・ゼンソク

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心筋梗塞はまるで遠い昔のよう―自然医食で疲れ知らずの体に―

患者さんの体験談

 自然医学では「病氣は天恵」という考え方があります。今回、紹介させていただく、Aさん(74歳・男性)には、まさにそれがぴったり当てはまるようです。
 Aさんさんは、動脈硬化による心筋梗塞のため、地元、秋田県の病院で2度にわたり手術を受けました。2度目の手術後、再発防止のため、粗食をすすめられたことがきっかけで、平成12年にお茶の水クリニックを初めて受診しました。
 それから6年後の現在、Aさんは、心筋梗塞が再発しないだけではなく、驚くほどお元氣になりました。老眼鏡がいらなくなった、豪雪の雪下ろしにも疲れがない、さらには趣味の社交ダンスで競技会を目指すなど、常人以上の健康ぶりです。
 食事療法をはじめ、運動による体力づくりに日々励まれたこと、また固い決意によって、化学薬剤による薬害の連鎖を絶たれたことなどをお伺いすることができました。
 たとえ大病を患ったとしても、生来の健康と活力を取り戻せる可能性はいくつになってもあるのだと、Aさんのお話から自然医学の偉大さを改めて確認し、勇氣をいただきました。

森下院長の所見

診療(5月19日)
■内臓機能検査
血液の循環の状態、肺の働きは鈍い。自律神経の働きは多少不安定。神経的に、胃、小腸、大腸の働きは変化しやすい。消化器官から十二指腸にかけての働きは落ちている。腹部臓器、肝臓、腎臓の働きも少し低迷している。

■一般血液検査

尿素窒素と腎臓の数値がちょっと高い。GOT、GPTの数値を見ると、肝臓にまだ少し食毒、薬毒がたまっていると思われる。

院長 血液生態検査では、中くらいの大きさの毒素が、ほどほどに出ている状態です。腸の粘膜の一部分が出ています。

Aさん おかげさまで、体調がものすごくいいんですよ。

院長 よさそうですねえ。ところで、今年はカゼをひきませんでしたか?

Aさん いいえ、ひきませんでした。

院長 そうですか。毛髪氣能検査ですが、消化管がまだマイナスです。消化管以外でマイナスなのは、心臓、血管系等ですね。心臓・脈管系統、つまり血管系統がやや弱いという傾向がありますね。

Aさん そういうところの病氣だったものですから。動脈硬化で心筋梗塞になりました。

院長 なるほど動脈硬化の可能性アリ、です。毛髪氣能検査の結果を見ると、癌その他の心配はありません。穀類については、玄米、丸麦、ハト麦、粟、稗、黒豆、小豆、大豆、ソバは全部合っています。特に玄米とそれ以外ではハト麦、黒豆が合っています。

Aさん おかげさまで、体調はとてもよいです。ただ、体調がよいと、どうしても食生活が乱れがちになりまして。特に最近は酒を飲む機会がよくあるのですが。

院長 ええ、いいですよ。適煙・適酒でやってください。

Aさん 飲み過ぎることは絶対ありません。

院長 お酒は日本酒ですか?

Aさん ビールを飲んでから、日本酒にいきます。

院長 秋田には、有名な地酒がありますよね。私も昔、秋田出張の際、飲まされたことがありますよ。

Aさん ところで、最近いろいろ本を読んでいて、糖尿病のことを心配しているのですが。合併症になったら、恐ろしいと思っていまして。

院長 あなたに関しては全く心配無用です。糖尿病の不安感をあおるのは、薬やサプリメントを買わせようとする手合いである場合が多いですよ。そういうことには氣をつけてください。それから、地元の大学病院などで、脅迫されて薬を飲むことがないように。

Aさん 薬は全然飲んでいないですよ。それで病院の先生からもう破門されてしまいました(笑)。

院長 病院から破門されるのは名誉なことですよ。破門されて一党一派が成り立つ。つまり立派なんです(笑)。

Aさん ここに来るようになって、一番驚いた出来事は、新聞を読むのに老眼鏡がいらなくなったことです。私はもう70歳過ぎなのですが。

院長 それはすごいことです。

Aさん それから、雪が多かった今年、雪下ろしをたくさんしましたが、ほとんど疲れませんでした。おかげさまで、心臓を患ったわりには元氣だと周囲からも言われています。

院長 今言われたように、体調がすこぶるいいですね。

Aさん あんまり元氣で長生きすると、若い人たちから、「あのじいさん、なかなか死ななくて困るな」と言われるんじゃないかと心配ですよ。

院長 寝たきりで周囲に迷惑をかけているなら別ですが、まあ、まだまだ遠慮することないですよ(笑)。最近のだらしない若者の模範なのですから、大威張りでがんばってください。

インタビュー

「もう手術はできない」と言われ

――現在、大変お元氣そうですが、クリニックにいらしたきっかけは何ですか。

Aさん 動脈硬化で心筋梗塞を起こしまして、2度手術をしたんです。2度目の手術の後、主治医から「3度目の手術はできません。だから、これからは動脈硬化をつくらないように粗食を心がけてください」と言われまして。それで、お茶の水クリニックにお世話になる決意をしました。平成12年5月のことです。

――クリニックのことはご存知だったのですか。

Aさん 2度目の手術を受ける10年くらい前に、たまたま地元の図書館で『自然医学』の雑誌を目にしました。だから以前から知ってはいたんですよ。ただ、1度目の手術の後は、秋田から東京に出るのは大変だなと考えていました。それで、当時は病院の先生に言われた通りに薬を飲んだり、定期的にカテーテル検査を受けたりしていました。でも、2年で再発してしまいました。

――再発したのは、何か原因があったのですか。

Aさん 後で分かったことですが、1度目の手術があまりうまくいっていなかったようです。心臓の血管に、体の他の部分の血管を移植するという大がかりな手術だったのに、いい加減なものだなと腹が立ちました。 2度目は手術したくなかったのですが、周りに説得されてやむなく手術を受けました。手術後、クリニックを受診しようと、手紙を書きました。

――それが、2度目の手術の後にこちらにいらっしゃった経緯ということですね。

Aさん そうです。正直、クリニックに行くまでは半信半疑だったんですよ。癌の人が治ったという話はよく聞きますが、果たして私のような病氣はどうだろうかと。ただ他に方法がないなと考えまして。

――いつごろから今のような状態に回復されましたか?

Aさん 最初の1年間は、ちょっと歩くと疲れる、駅の階段の昇り降りがつらいということもありました。ぐっと元氣になったのは、2年目くらいからです。

――ところで、健康状態がよくなる過程で好転反応などは出ましたか。

Aさん 他の方の体験記を読むと、よくなる過程でいろいろ反応があったとおっしゃる方も多いですよね。でも私の場合、特にそういった反応はありませんでした。自然と徐々によくなっていきました。

薬がつくっていた病氣

――クリニックに来る前のことをお伺いしますが、生活上で、病氣になった原因に思い当たる点はありますか。

Aさん それが、思い当たる点はあまりないんですよ。スポーツをずっとやっていて体を鍛えていましたし。マラソンは30年間、スキーなども40年間続けてきました。まさか自分が心筋梗塞になるとは夢にも思いませんでした。

――食生活はどうでしたか。

Aさん ごく普通の食生活でしたね。肉や魚などは摂っていましたが、動物性のものに偏るような食生活ではなかったです。確か、コレステロール値は少し高いと言われたことはありましたが。

――そうすると、これということは思い当たらないということですか。

Aさん ひとつだけ思い当たるのは、化学工場に勤めていたことです。今考えると、硫酸などを扱うので、いろいろ有害なガスが発生していたようです。40代からゼンソクになったんですよ。

――40代でゼンソクにですか!?

Aさん そうです。それで、いろいろ病院巡りをしました。そんな時、ゼンソクの治療によい病院だというのを紹介されたので、そこに行くようになりました。ゼンソクで具合が悪い時にその病院に行くと、点滴をしてくれて、薬も出してくれる。そうするとすぐにおさまるのですが、また1ヶ月くらいすると発作が出てしまう。その繰り返しでした。
 ある時、その病院の婦長さんがこっそり私に教えてくれました。「点滴はあまりよくないから」と。ステロイドが入っているということでした。ゼンソクの治療のためにずいぶん強い薬を使っていたようです。それが今回の病氣をつくった原因ではないかな、と考えています。

――薬が次の病氣をつくっていたかもしれないということですね。現在はゼンソクの薬の服用はどうされていますか。

Aさん 3年前から病院でもらう薬でなく、漢方薬に切り換えています。それまでは、発作の時だけは病院からもらった薬を飲んでいたのですが、それもよくないと思いまして。森下先生から許可をいただいて、漢方薬だけ飲んでいます。おかげさまで、最近はゼンソクの発作も起きていません。

――心臓の薬も飲んでいないのですか。

Aさん 全く飲んでいません。初めてクリニックで診療を受けた時に先生からやめるようにとお話があったので、飲まなくなりました。
 クリニックから送られてきた同意書に「かかりつけの病院がある方はよくご相談の上、診療を受けてください」という一文があったので、クリニックを受診する前に、それまでお世話になっていた病院の先生に相談に行きました。そしたら、「そのクリニックに行っても、必ず病院で処方する薬を飲んでください」と言われたのですが、それっきり病院へも行かなくなりまして。最初のうちは、病院から電話がかかってくることもありましたが、今はすっかり見放されました(笑)。

――薬を飲まないということに対して不安感はありませんでしたか?

Aさん 確かに最初は不安がありました。たまたま、最初に診療をしていただいたのが副院長先生で、「自分は心臓血管外科が専門だけれど、薬は使わないほうがいい」というお話がありました。専門の先生がそう言うのだから、信用しようと思って。それから「いつあの世に行ってもいい」という開き直りもありましたから(笑)。

――あの世に行くどころか、ますますお元氣になられたようですね(笑)。

運動で汗をかくことを欠かさない

――食事療法についてですが、玄米菜食には抵抗はありませんでしたか?

Aさん 全くありませんでした。自分には玄米が合っていたと思います。幸い歯も丈夫なので、噛むことも苦になりません。外で白米を食べる機会があると、なんだかもの足りなく感じますね。

――ご家族も一緒に玄米を食べているのですか。

Aさん いえ、私だけです。今、長男一家と同居しています。私の女房は早くに亡くなったので、長男の嫁が食事をつくってくれます。嫁は西洋式の栄養学や料理を学んできた栄養士なので、こういう食事を出すことには少し抵抗があったとは思いますが。

―― 一緒に玄米とはいかないまでも、ご家族の協力が得られているということですね。

Aさん そうですね。ただ、体調がよいと食生活が乱れることもあります。飲み会が週に一度くらいの割合であるのですが、そこで出される食事も肉以外なら食べることがあります。

――食事生活が緩むと何か体に影響はでないですか。

Aさん 特に影響は感じません。

――少しの脱線には動じないということですが、何か他に氣をつけていることはありますか。

Aさん 食生活が緩みがちになった分、運動量を増やしています。ウォーキングを毎日1時間半、グランドゴルフは週1回、社交ダンスは週2回しています。

――かなりな運動量ですね。特に社交ダンスはだいぶハードに体を動かしますよね。

Aさん 練習すると汗をびっしょりかきます。病氣で一時中断していたのですが、実は社交ダンスは、220年くらい続けているんですよ。今年は県の競技会を目指しているので、特に力を入れています。

――目標があると励みになりますね。

氣づけば老眼まで

――他に生活や健康面で変わってきたことはありますか。

Aさん 何といっても一番の変化は、老眼鏡がいらなくなったことですね。以前は、家で新聞を読んだり、図書館で本を読んだりするのに、必ず老眼鏡が必要でした。でも、今は全くその必要がなくなりました。

――その変化にはいつ氣が付きましたか。

Aさん クリニックに行くようになってから2年目くらいです。ある日、新聞を何氣なく見ていたら、老眼鏡がなくても読めることに氣がついたんですよ。

――すごい変化ですね。

Aさん それだけでなく、自分で言うのも何ですが、今は同年代の人よりも体力があるという自信があります。今年、地元の秋田では例年にない豪雪だったのですが、雪下ろし作業にもほとんど疲れを感じませんでした。

――本当に体力がおありですね。

Aさん だから、心筋梗塞では、心臓の20%が壊死したという診断を受けたのは、何かの間違いだったのではないかと思うこともありますよ。

――健康を取り戻され、ますます活力が出てきているご様子に、こちらまで元氣づけられました。本日はありがとうございました。