慢性肝炎

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自然医学を広めたい―食事療法を実践して氣づいた―

患者さんの体験談

 今回お伺いしたAさん(70歳・福岡県在住)は、平成5年、長年の暴飲暴食ならびに仕事のストレスの蓄積で、肝炎を発症されました。副作用による倦怠感に襲われながらも半年間のインターフェロン治療に耐えていらっしゃいましたが、大勢から見ると一向に改善されておらず、ついにはさらに強い化学薬剤を10年間にもわたって投与され続けてしまいました。
 病院の医師からは、大好きなお酒も一生飲めません―とまで宣告され、おまけに身体は最悪の状態。全く先が見えない状況下、娘さんの紹介で当クリニックをお知りになられ、食事療法で根治をしてみせよう―と決意をされました。
 毎日欠かさず、早朝から起きて玄米を炊かれ、薬草茶を煎じて約2年半。体力と忍耐力がついたことを実感されて、感謝すると同時に今まで如何にいい加減なことをしてきたか―ということに氣づかされたそうです。
 身体の基本代謝が順調に上向きの傾向を辿り、根治した暁には、森下自然医学の素晴らしさを世に広めよう―とおっしゃられ、熱い想いが伝わってきました。

院長の所見

診療(2009年7月22日)
■ 内臓機能検査
自律神経の働きが少し不安定。神経的に胃腸の働きも変化しやすい。消化管としては、胃の働きが多少落ちており、大腸の一部に僅かに負担がかかっている。血液の循環の状態、肺の働きが少々鈍い。腹部臓器、肝臓、腎臓の働きも僅少だが低迷している。

■ 血液の数値
尿素窒素、即ち腎臓の数値は少し高いです。暑さのストレスも多少ありますね。
 それからGOT、GPTなど肝臓の数値は、前回と比較すると下がってきています。

■ 血液生態 毛髪氣能検査
毛髪氣能検査では、自律神経系の働きがまだ少し不安定です。マイナスではありませんが、プラス値が小さいのです。従って、消化管はどうしてもマイナスになってしまいます。ただし、胃がプラス1、十二指腸はプラス2―というように、プラスの値に変わってきています。以前はこれらの値もマイナスだったので、消化管が良い状態になってきた―と言えます。
 その他、消化管以外の臓器としては、肝臓がマイナスです。通常、消化管以外のマイナスの臓器は腎臓になる場合が圧倒的に多いのですが、Aさんの場合は珍しくプラスになっているのです。しかもプラス5という高い値です。普通の人にはなかなか見られない現象ですね。
 穀類ですが、玄米、丸麦、鳩麦、粟、稗、黒豆、小豆、大豆、蕎麦は全部合っています。玄米以外では、黒豆が特にご本人の体質好みの穀物です。
 血液生態写真には、肺から公害毒素が出ています。それから農薬も出ていますね。やはり、野菜は通常の八百屋さんで買っていらっしゃるのですよね。

Aさん 今は、無農薬で栽培しているところで買っています。

院長 しかし「無農薬」とは言っても、農薬は入っていますね。例えば、その方は5年前から無農薬できちんと野菜を栽培されていらっしゃるのかもしれませんが、その前の方が農薬を使っていれば、土壌に農薬は浸透しているわけです。そうすれば、その農薬を野菜は確実に吸い上げますから。

Aさん ここに出てきている農薬は、比較的最近食べたものに入っていたのですか。

院長 はい、ここ1~2週間前のものです。ですから、その辺が難しいところですよね。最近、無農薬栽培が良い―ということで始めていらっしゃる方が多いようですが、まだ土壌に農薬が残留している場合がありますから―。

Aさん わかりました。あるいは、近所で使われている農薬が飛沫してくるケースもありますよね。

院長 そうですね。絶対に農薬は使っていない―と、おっしゃられる農家の方がいらっしゃいますけど、事実、このように農薬は検知されているのです。

Aさん ここに出ている農薬以外の毒素は、どのくらい前のものなのですか。

院長 これはかなり前のもので、少しずつ蓄積されて、これ位まで大きくなるのに3~5年はかかるのです。

Aさん 非常に貴重な写真ですね(笑)。
 先ほど、毛髪氣能検査で腎臓がプラス、とおっしゃっていましたが、塩分の摂りすぎを少し心配していたんですけど、あまり関係ないですね。

院長 それは心配いりませんね。

Aさん ところで、以前、お酒に関しては本物の自然酒ならば少し位なら良いということで、楽しみにしているんですが。

院長 今の段階では1日1合ではなく、その半分くらいで様子を見られたほうが無難でしょう。全くの健康体ならば、1合位の量は問題ないですけどね。

Aさん そうですか、わかりました。
 それから、先月号の記事に出ていました「岩井屋」さんの和菓子は、試してみてもよろしいでしょうか(笑)。

院長 少しずつ用心しながら召し上がってみて下さいね(笑)。これも、健康体なら全く問題がないもので、我が研究所のほうで調べてみましたけど、きちっとした製品ですよ。

Aさん このような商品が出るのをずうっと待っていました。何でも少しずつ用心することですね。

院長 「岩井屋」さんのご近所にお住まいですか。

Aさん ええ、今度、行ってみようと思っています。

院長 まだ、お会いになっていないのですか。すごく元氣のあるお方で、話しているあいだに彼のパワーが身体に入ってきて圧倒されますよ(笑)。

Aさん 1口の咀嚼回数が、100回と200回の差ですね(笑)。
 分かりました。本日は、どうもありがとうございました。

インタビュー

早くお酒が飲みたくて

――約2年半、食事療法をされて、身体の調子はいかがですか。

Aさん 玄米菜食にしてからは、体力がすごくついたという実感がしますね。ゴルフ仲間からも「元氣になったね」と言われます。今は夏場なので、少しバテ氣味ですが。

――暑い時期は排毒も促進されますから、そのせいもあるのでしょうね。

Aさん 昨晩、自然食の蕎麦屋で食べた野菜に付いていた農薬とかも関係があるのですかね。
 外食のときは、野菜か十割蕎麦ですね。あと、豆腐もいいですよね。

――大豆は遺伝子組み換えのものが多いですけど、国産で有機栽培なら大丈夫ですよ。
 そもそも食事療法をされるきっかけとは何だったのでしょうか。

Aさん 病院の健康診断で慢性肝炎と言われ、C型肝炎になるから早く治療をしたほうがいい―ということで、約13年前にインターフェロン治療を半年間しました。その副作用で、毎日の倦怠感がすごくて、肝臓の数値は一時的に下がるのですが、またもとの数値にもどるような状態でした。そして、さらに強い化学薬剤を10年間も投与し続けました。医者としては、GOT・GPTなどの血液の数値が60以下なら良しとしましょう―ということでした。
 そんなことをしているうちに、新薬を試してみませんか―という雰囲氣になり、モルモットになるのは嫌でしたので、娘の紹介でお茶の水クリニックに伺うことになったのです。

――ご家族の協力もあって、食事療法を取り組むことができたのですよね。

Aさん 親父も森下先生のことを知っていて、玄米食を実践していましたので、親父から森下先生の本を借りて読んで、挑戦してみようと思いました。妻も好きなようにやらせてくれました。従って、2年半、朝早く起きて、自分で玄米を炊き、僕は三日坊主なのですが、薬草茶を毎日欠かさず煎じました。人生のなかで最も長く続けられた作業だと思います(笑)。おかげさまでかなり根氣がつき、ものすごく感謝しています。やはり、病氣で人様に迷惑をかけるような身体ではいけないと思いますので、とにかく結果を出そうという想いで実践してきました。

――それだけ前向きの姿勢で取り組まれたのですから、食事療法の効果は倍増ですね。

Aさん ええ、身体のいろんな箇所が痛むなどの好転反応が起き、いつの間にかその痛みは消えましたね。病氣になる前までは、痛みなどがあるとすぐに薬で対応していましたが、こちらを知ってからは、身体を温めるなどの対処をするようにしました。今から考えると、自然医学の療法を選んだことは正しい選択だと思います。

――様々な間違った情報が飛び交うなか、脇見をされずに実践されたAさんは素晴らしいと思います。

Aさん この年になって恥ずかしいことですけど、自炊をしたり、薬草茶を煎じたりすることで、自立することの素晴らしさに氣づくと同時に、今までいかにいい加減にやってきたか―ということが分かりました。そして、書物を深く読むことができるようになり、森下先生の書かれた記事に関しても、だんだん理解できるようになって、世の中は何で変わらないのだろう―と考え始めるようにもなりました。国が間違った方向の治療法を選択しているので、非常に残念だと思いますね。

――初診時、森下院長のお話を聞かれて、いかがでしたか。

Aさん 森下先生から「このままだと命が危ないですよ。最終バスに乗り遅れないように、食事療法を徹底しなさい」と言われました。
 そして、私はお酒が好きで、以前に病院の医者に「いつかは日本酒を飲めるようになりますか」と聞いたら、「一生飲めません」と言われました。しかし森下先生は、「適量範囲なら飲めるようになりますよ」と言ってくださいました。嬉しかったですね。
 明らかに身体に悪そうな薬の投与を断ちたい、それと、お酒が飲みたい―という2つの理由で食事療法をすることにしたんですよ(笑)。

自然医学を広めたい

――Aさんのおっしゃる通り、巷の治療法は相変わらず薬漬けの治療で、基本的には変わっていないですよね。

Aさん 今、メタボと言われて苦しんでいる人達も、結局は製薬会社の思惑通りで、薬を飲まされていますよね。
 西洋医学の壁は厚いですけど、医者達に自然医学を認めさせて、その壁を破っていかなければ変わらないと思います。そうすれば、病人は間違いなく減っていきます。私は医者の知り合いがいますけど、病氣に関しては西洋医学とは縁を切るから―と宣言しましたよ(笑)。
 自然医学こそが正しい医学で、世界の人達も森下先生の考え方を学ぶべきですよ。

――自然医学と西洋医学とでは基礎理論が全く違うわけですから、国が真摯に真実を受け止めない限り、浸透していくのは難しいでしょうね。

Aさん 確かに全く逆のことをやっていますよね。いずれにしろ私はこの方法以外で根治はありえないと思っていますので、今後も自然医学の道でやっていくつもりです。付き合いもありますから、食事療法を完璧にというわけにはいかないですけど、70点ぐらいを守って維持していけばと思っています。血液の数値が上がっても身体の働きが上向きならば、いずれは改善されるわけですからね。

――そうですね。数値に躍起になることは、大勢からすると大した問題ではないですよ。
 本当に、森下院長の考えが世に浸透すればいいですね。

Aさん 自然医学が世に浸透していないことは、本当にもったいないです。九州でも森下先生は有名で、他の先生と違って別格なので、みなさん尊敬のまなざしで見ていますよ。私の運がいいことは、その森下先生を知ることができたことですね(笑)。
 今後も、森下先生にお会いするために、定期的に健康診断を受けに伺うつもりです。森下先生を知ることができた私は幸せ者だと思いますね。あと、スタッフの対応も良いことにも感謝です(笑)。
 今までの暴飲暴食などによる毒素の蓄積で病氣になったわけですから、なるべく早く毒出しをして根治に至りたいです。そして、身をもって健康になれば説得力も増すので、今度は病氣で苦しんでいる人達に役立つように、自然医学を広めていきたいとも思っております。

――本日は参考になるお話をしていただき、本当にありがとうございました。