慢性胃炎・額の腫瘍

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自然に親しみ、感謝することが健康法―病人から長寿者への転換―

患者さんの体験談

 今回、登場していただいたのは、北海道・江別市から定期的にクリニックに通われている、Aさん(87歳・男性)です。
 Aさんは、三十数年前、胃腸の深刻な不調を抱えて、大学病院などで診察を受けましたが回復せず、知り合いの方の紹介でお茶の水クリニックを訪れました。
 森下院長から開口一番に「治ります」と言われ、その言葉と心ある態度に感動したというAさん。誰に何を言われても食事療法をお続けになり、約3年でほぼ完治されたのでした。
 お元氣になってからも、フードコンサルタントの奥様と、二人三脚で30年以上自然医食を実践し続けてきました。また北海道支部の設立にも協力されるなど、地元での自然医学の普及にも尽力されてきました。
 現在、2年前から氣にされていた額の悪性腫瘍の懸念も解消し、自然に囲まれながら、日々生き生きと過ごされています。
 「年齢のせいかもしれませんが、最近、人間やすべての生き物に対する感謝が出てきました」と話すAさんに、病人から健康な長寿者への道を歩んでいるお手本を見る思いがしました。

院長の所見

診察(2006年12月22日)
■内臓機能検査
自律神経の働きは不安定。神経的に胃腸の働きが変化しやすい。消化管でも、胃から十二指腸、特に十二指腸にストレスがまとまりやすいという傾向がある。大腸の一部は負担がかかっている。血液循環の状態は少し鈍い。腹部臓器では、やはり肝臓、腎臓の働きなどが多少低迷している。
■一般血液検査
血液の数値では、尿素窒素、腎臓の数値が少々高い。中性脂肪、血管を硬くする脂肪分が少し多い。

院長 ここのところ数ヶ月にわたって、肝臓のGOT、GPTの数値も高くなっていました。山というほどではないが、高原くらいの高さでずっと推移してきました。それが少し下り坂に入りましたね。

Aさん ああ、そうですか。

院長 それから血液生態ですが、今回は肺組織が反応していて、かなり大きい特有な毒素が出てきていますね。出てきたばかりだともっと黒いのですが、これは1時間くらい経っています。だから少し色が薄くなっています。毒素の黒い雪が溶けて肝臓に送り込まれた後の状態です。

Aさん これは肺から、出たんですか。

院長 そうです。これは肺から溶毒してきたものです。この別の毒素は腸から出てきたもので、元はもっと太く立派ですよ。時間とともに、酵素の力で小さな粒子状に解体され、ばらばらになって、それらはリンパの流れに乗って肝臓に送り込まれます。
 それから、毛髪氣能検査ですが、自律神経系が不安定。交感神経、副交感神経が不安定であるために消化管が全部マイナスになっています。消化管以外の臓器は、心臓がマイナスで、血管系がちょっと弱い、という数値になっています。それから、癌その他の心配は全くありません。

Aさん 先生、今回の毛髪検査では、癌の数値がプラス1、腫瘍の数値がプラス1ですので、数値が下がったんですね。10月の時は2と3だったんですよ。

院長 そうですか。ものすごく敏感な測定法だからそういうこともあります。マイナスでなければ、結構です。癌の出発時点では、癌の項目は「マイナス7」前後の数字になります。それがプラス1になってきている―ということは、ほぼ99%枯れかかっているということです。

Aさん そうですか。

院長 玄米、丸麦、ハト麦、粟、稗、黒豆、小豆、大豆、ソバといった穀類はすべて合っています。玄米以外に粟、黒豆、ソバが特によく合っています。
 問題はご本人の日常生活における精神状態が肝要です。自分の体の病氣もひっくるめて生活全体をどのように捉えていくのかということです。そういう問題がとても重要なんです。そういう問題が解決されない限り、病氣そのものを治すということはできにくいのです。いろいろな出来事を前向きに肯定的に捉える、すべてのことに合掌して感謝する―本当に治すということはそういうことなのです。

Aさん 先生から、夏のうちにしっかりやりましょうということで、自分で一生懸命やるんだ、どうしても克服するんだという氣持ちで過ごしてきました。そのうちに、どうしてですかね、すべてのものに対して感謝という氣持ちが、昔と違ってずいぶん出てきました。

院長 それは素晴らしいことです。そこの切り替えができれば、もう治らないわけはありません。

Aさん 先生、額の傷ですがね、黒い部分が広がっているようになっていたのが、最近小さくなってきたようで、かさぶたみたいになっているのが落ちてくるんですよ。触ると、ぽろぽろとね。もう取りたくなるようになってきているんですよ。

院長 熟した柿が落ちるように自然に落とすのがいいですよね(笑)。無理に外力を加えてはがさないほうがいいです。

Aさん 以前はM膏を塗っていましたが、最近ではマリマリを使っています。また元に戻してM膏にしようかと思うのですが、どうでしょうか。

院長 本人が相性というのを一番よくわかるわけですよ。マリマリは何ヶ月くらいやられましたか。

Aさん 5ヶ月近いですね。

院長 一応、半年くらい続けてやってみられたらいいですね。

Aさん M膏を使った時の方が、早くかさぶたが落ちてくれる感じだったんです。だから、またM膏にしてみようかと思いまして。
 それから、宝石の相性について伺いたいのですが、この間はトルマリンとの相性がよいと言われました。

院長 今もトルマリンがいいです。とても合っています。

Aさん 以前はラピスが合っているという結果だったこともありますが、相性のよい宝石は季節によって変わるのですか。それとも体調によってですか。

院長 主に季節です。だから、自分にとって春の石、夏の石、秋の石、冬の石というのを、本当は自分で知っていたほうがいい。ただ、春と夏、秋と冬は同じ石であることが多いですね。

Aさん そうですか。

院長 植物や鉱物などに興味を持つようになるということは、精神状態を平穏・安寧に保つのにとてもプラスになります。人間を相手にしてはだめですよ。カッカするから(笑)。

Aさん 最近は隔月の来院でしたが、寒くなったので…。今度は何月頃の受診がよろしいでしょうか?

院長 あったかくなってからでいいですよ。

Aさん がんばりますから、よろしくお願いします。

インタビュー

「3年で治る」に励まされ

――さっそくですが、Aさんは、どんなきっかけでいつ頃、クリニックにいらっしゃいましたか。

Aさん 最初はね、胃を悪くしましてね。胃も腸も悪かったんでしょう。地元の町立病院、札幌の北大、札幌医大、それから北海道で著名な専門病院にも行って、治療しましたが、全然治りませんでした。
 当時、働いていた会社の人の親戚筋が、森下先生のところで肺癌を治した―という話を聞いて、森下先生のところに伺ったんですよ。はじめてクリニックで診療を受けたのは’73 年のことで、私は50代でした。

――森下院長にはじめて会った時にどんな印象をお持ちになりましたか。

Aさん 森下先生はにこにこしていらしてね。先生は一言こうおっしゃったんですよ。
 「Aさん、あなたは50年間無理をした体ですから、1~2ヶ月ではどうかわかりませんが、3年間私の食事指導を実践すれば必ず治りますから」。この言葉が私にとても感動を与えてね。この先生なら治してくださると。それまでたくさんの病院に行ったのですが、病院の先生たちは治るということは一切おっしゃらない。診断して薬はくださるけれど、これを飲んでみなさいという程度だった。でも、森下先生は非常に心のある、温かみのある言葉で、にこっと笑って、「治るから、3年間がんばりましょう」と。そこから始まったんですよ。

――その言葉が励みになって、今日に至っているわけですね。

Aさん 励みになったということと、森下先生とはなんとなく心の上で相通じるものを感じましたから。
 親戚には食事療法で治るのか疑わしいと言う人もいましたが、先生にお会いした時からこれしかないと思ったので、玄米菜食は何を言われても続けました。

――自然医食を実践されて、体調はどのように変化しましたか。

Aさん 3ヶ月経った頃から、体が非常に軽くなりましたね。
 体の中の状態がどのように変化しているか知りたかったので、月1回、医大で診療してもらい、レントゲンや内視鏡の検査を受けました。幸い、担当の先生に「食事療法で治したいので薬は飲みません」と伝えたところ、了承してもらえて、診察と検査だけを受けることができたんです。
 体の中を調べると、途中で体の調子が低迷しているような感じがする時であっても、治ってきていたのですね。まる3年で完全に治ったことがわかったんです。

――当時苦しんでいた胃腸の不調は、具体的にはどんな病名だったのですか。

Aさん 実は、当時は病名を私自身は、はっきりと聞いていないんですよ。胃潰瘍だというようなことも言っていましたが、もっと進んだものだったかもしれないです。
 その頃、自転車で職場まで通勤していたのですが、北海道は道路がまだよく整備されていなかったので、自転車に小石がよく当たるんです。その度に、胃にその振動が伝わって痛くてね。
 どの病院でも「手術しなさい」と言われましたが、手術はしたくなかったので、食事療法で治そうと決心しました。クリニックには、会社が夕方5時半に終わってから、飛行機で東京に行って1泊し、翌日診療に行き、終わったらすぐ帰る―そういうふうに通っていたんですよ。それで、1日も仕事を休まずきれいに治しました。

自然医学との長い絆

Aさん それで、今回なのですが…。

――最近、何か変化があったのですか。

Aさん ここにね、かさぶたがあるでしょう? 2005年の3月のことですが、ここに豆粒大のイボのようなものができました。風呂に入って洗面していたら、黒いイボが取れて落ちたんですよ。そんなに大量ではないけれど、額から出血したので、江別の病院で診察してもらいました。「念のため、細胞検査をしましょう」と検査した結果、「良性でない」と言われたんです。良性でないということは悪性腫瘍ということなんですよ。その病院では手術を勧められたのですが、考えた結果、森下先生のところに通って治すことにしたんです。
 一時期、病院の薬を塗っていたら、傷がぐちゃぐちゃして広がっていたのですが、それが治まってだんだん剥がれてきました。
 今日も先生が毛髪氣能検査の結果を教えてくださって、「何も心配することがないから」ということでした。
 今回、森下先生は、食事の他に自分の思いや考えの持ち方のことをおっしゃっていたけれど、私も全くそう思いました。

――いつも、感謝の氣持ちがあるとおっしゃっていましたね。

Aさん 大げさに聞こえるかもしれませんが、家族、それから家で飼っているペット、家庭菜園の植物であるとか、生き物すべてに感謝するという心が出てきました。自分ひとりで生きていない、自然から何から含めてみなさんのおかげで生かされているという、今までにない氣持ちが湧いてきました。

――三十数年間と長くお続けになっていますが、自然医学はどんなところに魅力を感じていらっしゃいますか。

Aさん そうですね。まず現代医学では期待したような結果がでなかったということがありましたが、それに対して自然医学は私によい結果をもたらしてくれたんですよ。
 それから、私の体験を聞いた北海道在住の知人が、大腸癌や肺癌を森下先生のところで克服しまして。それもあって、これしかないと確信を持って続けてきました。
 話が少しそれるかもしれませんが、森下先生が北海道で自然医学を広めようとした時に、札幌に自然医学会の支部をつくりましたが、その時もお手伝いをさせていただいたんです。それから、私の知人で大腸癌を克服された方が、江別の市民会館で、森下先生のご子息と講演されたりということがあったりしましてね。だから、森下先生や自然医学とよい絆で結ばれていると思います。そういう背景もあるから、信頼して長くやってこられたのかもしれません。

――長年、周囲の人たちとも一緒に自然医学に関わり続けてきたご様子が伝わってくるエピソードですね。

 ところで、奥様もご一緒に自然医食をされていると伺いましたが。

Aさん 妻は、森下先生のところで、私がよくなりはじめたのを見て、自分も自然医学のことを勉強したいと思ったようです。フードコンサルタントの資格を取りました。夫婦で診療してもらったこともあります。森下先生が何年かに一度、北海道に出張診療にいらっしゃっていた当時のことです。

自然の中で感謝に満たされ

――ところで、食事療法の他に何か健康法としてなさっていることはありますか。

Aさん 森下先生が運動しなさいということをおっしゃったので、歩くことを心がけています。私の家の近くに北海道酪農大学があるのですが、そのキャンパスを一周すると、だいたい1時間くらいかかります。キャンパスの中には原生林があってね、その中を歩くと特に空氣がおいしいんですよ。

――歩きながら、大自然の氣を取り入れているんですね(笑)。

Aさん それから、家庭菜園をやっているのですが、自然に親しみながら作物をつくる楽しみというのも、健康法の一種かもしれません。ほうれんそう、トマト、エンドウ、大豆と、夏場にはいろんなものをつくっています。採ってすぐいただくので、お店で買うものと味も全然違うんですよ。
 種を播いて作物が生えてくる様子―根が出てきて一日一日、成長していく姿がわかるのがいいですね。それで、実ってくると、余計にそういう自然や太陽の恵みということを感じます。先生がおっしゃる感謝の氣持ちもそういうところに湧いてきます。

――素晴らしいですね。今日はありがとうございました。