湿疹・アレルギー性鼻炎

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継続に勝る効果はなし
―自然医学という「名医」に導かれて四半世紀―

患者さんの体験談

 自然医食を強固な意志できっちり実践することができるのがもちろん理想的です。しかし、社会生活を送っている以上、時には、一緒に暮らす家族、そして仕事や他人とのお付き合いに、振り回されてしまい、“脱線”が起こることもあります。
 今回登場していただいたAさん(64歳・埼玉県在住)は、クリニックにいらした当初、なんと1週間で湿疹が消えるという劇的な改善をみました。しかし、急激に改善されたことでかえって氣を緩め、脱線されて再び病状が悪化する体験をされたということです。
 「治ったようにみえても、食事療法をやめてしまうのはよくありません。再び病氣が悪化すると、前よりも治るのが遅くなります」とA村さんは自分の経験からおっしゃいます。自然医食を四半世紀以上続けられていく中で、何度か脱線しても、やはり自然医食に立ち返ったのは、そのよさを身をもって実感してきたからだということです。
自然医食を継続することの大切さを確認すると同時に、脱線に一喜一憂せずに、おおらかに実践していくことも時には必要だと感じさせられました。

院長の所見

診察(8月12日)
■内臓機能曲線
血液の循環の状態、肺の働きは鈍い。自律神経の働きは不安定である。
神経的に胃腸の働きは変化しやすい。消化管、とくに胃の働きが落ちている。
大腸の一部に負担がかかっている。腹部臓器は、やはり肝臓と腎臓の働きなどが、低迷している。
■一般血液検査
血液の数値では、尿素窒素、腎臓の数値がまだ少し高い。暑さのストレスに対して、腎臓が機能低下の反応を起こしている。

院長 一般的に言うと、暑さに対して、肝臓や腎臓という臓器は弱いんです。暑さのストレスに対して、正しくご当人の体内でも腎臓の働きが真っ先に弱ってきています。中性脂肪、これも暑さの影響で数値が上がってきています。GPT、GOT、肝臓の数値は、まあまあという状態と言えるでしょう。

Aさん 先生、暑さのせいで反応しているということですが、冷房を入れて涼しくすればいい、という訳ではないですよね。

院長 例えば、室温を5度下げれば、相対的に外氣温は5度上がる。それだけ内外落差が生じたところを出入りする訳ですから、逆に疲れますよ。

Aさん ただ涼しくすればいいという考えでは、だめなんですね。

院長 そういうことです。それから、血液生態ですが、今、ご本人の肺が反応してきています。血液生態の写真を見ると、肺から黒い炭素系公害物質が出ています。

Aさん これは空氣の中に含まれていたものなのですか。

院長 これはディーゼルエンジンから出る排氣ガスの中に含まれている公害微粒子の集塊です。こういう目に見えない粒々が肺にたまって、5年たったらほぼ画面いっぱいの大きさで(右の写真参照)、6年たったらさらに大きくなります。日本人は誰でも、これを40~50個は体内に持っています。

Aさん 外から入ってきたのですか。

院長 全部外から入ってきました。このモデル写真の肺癌の場合もそうです。それが、血中に溶毒して出てきたんですよ。

Aさん そうすると、緑の中を歩いたり、きれいな空氣のところに行ったりするのが、いいんでしょうか。

院長 そういうことをなさるのも素晴らしいですよ。一番よいのは、積極的に体を動かして汗を流すようにすることです。そうすれば、血液中にこういう不要なものがどんどん出てきて、肺がきれいになっていきます。運動をして、有害物質をどんどん体の外に溶毒・排毒してください。

Aさん 職場が職場なので、あまり空氣のきれいなところではないんです。職場に拘束されている身ですからね。まず空氣が悪い場から抜け出さないと。

院長 そうそう、抜け出さないといけないですよ(笑)。
 毛髪氣能検査ですが、自律神経系、消化管、それから腎臓がマイナスとなっています。穀類については、玄米、丸麦、はと麦、粟、稗、黒豆、小豆、大豆、ソバは全部相性がよいです。特に稗、小豆、大豆がよく合っています。宝石については、電氣石、つまりトルマリンが一番ご本人に合っています。
 ところで、お仕事で拘束されているとおっしゃったけど、何をされているのですか。

Aさん パソコンで事務をしています。

院長 パソコンを使って仕事をしておられるなんてすごいですねえ。僕は絶対やらないですけど。

Aさん でも来年の3月で終了の予定です。少しくたびれました。

院長 そうですか。ほどほどにされたほうがいいですね。まあ、早めにその仕事からは逃げ出されてください(笑)。

Aさん あともう少しですから。

院長 今日の結果からみると、全般的な状態はこれでいいと思いますよ。

Aさん ありがとうございました。

インタビュー

薬で全身に湿疹が

――Aさんさんは、37歳の時から27年間クリニックに通われているということですね。

Aさん もうそんなになるんですね(笑)。

――クリニックにいらしたきっかけは何ですか。

Aさん 歯が痛くて古い痛み止めの薬を飲んだら、肝臓をやられてしまってね。
 歯の治療をした後、歯医者さんから「痛み止めを処方しますよ」と言われたんですが、その時は麻酔が効いていたので、いらないと断ってしまったんですよ。そしたら、夜中に痛くなってしまって。次の日の仕事に差し支えるから何とかしようと、買って10年くらいたった市販の鎮痛剤が家にあったから、飲んじゃったんですよ。そしたら、いっぺんに、肝臓がやられました。

――具体的にどんな状態になりましたか。

Aさん 次の日に体中に湿疹が出ました。以前なら、プツプツが出ても1日で消えていたのに、その湿疹は全然消えないんですよ。同時に便秘もはじまりました。
 ちょうどそのとき、友達から、「成田山の断食道場に行こう」と、たまたま声をかけられたんです。その友達も体の調子が悪くて、それで一緒に行ったんですね。2月の寒い時期で、井戸水だけを飲んで1週間何も食べず、大広間で寝ながら過ごしました。
 断食道場に若いお嬢さんがいらしていたのですが、その方にクリニックのことを教えてもらったんです。病氣のことを話したら、「私は今通っているクリニックですぐ治りました」と言うので、さっそくクリニックの電話番号を教えてもらいました。ちょうど占いの本を読んでいて、「名医に出会う」とあったので、このことかなぁと思って、断食が終わってからすぐにぱっと来たんです。そして、森下先生の指示どおりにして玄米を食べて1週間くらいしたら、湿疹がきれいに治りました。

――すごい効果ですね。

Aさん でもね、すぐに治ったから、ちょっといい氣になってしまったのね。その後で脱線してしまって。
当時は老人ホームで介護士をしていて、夜勤のときに職場で夜食が出たんですよ。先生の指示どおりの食事をしていた最初の1週間は、夜食は摂らなかったんですね。ところが、きれいに治ったものだから、油断してしまって、ちょこっと食べてしまいました。すると、湿疹がまた出てしまったんですよ。以前ほどひどいものではなかったんですが、またきちっと玄米食をしたり、断食道場に行ったりもしましたが、効果は最初ほど劇的ではないんです。いくらまじめにやっていても、徐々に徐々に少しずつよくなるという具合です。今でも完全に元のように戻りませんね。

――治った直後に脱線してしまった影響は、大きかったのですね。

Aさん そうですね。よくなったから、普通の食事に戻って、また悪くなったから玄米菜食をはじめるという人がいますが、そういう場合はよくなるまで、最初の時よりも時間がかかると思いますよ。

――脱線というお話がでましたが、これまで玄米菜食を続けてきて、ご苦労された点はありますか。

Aさん ちょうど、この食事をはじめた当時、主人と知り合って付き合いはじめたころでした。そうすると、相手はこういう食事をしていない人だから、相手側の食事にお付き合いしなくてはならない部分がでてくるじゃないですか。主人からは、「ぼくがお金を出しているのに、きみは全然喜ばない」なんて苦情を言われたりしていました。
 それから、夜勤のときの食事ですが、家から毎回玄米を持ってくるということができず、夜食で出される白米を食べることもありました。こういう脱線が続くと、治りが遅かったですね。
 ただ、お付き合いでの外食や夜勤食以外ではまじめにやっていました。ここで以前開催していたお料理教室にも通って、玄米菜食の料理もきちっと勉強したりしました。

――ご主人も玄米を一緒に食べるということはないですか。

Aさん 主人はもう亡くなっちゃいましたね。癌でした。私の言うことを全然聞かなかったものですから。主人は付き合いで外食が多くて、やろうとしてもむずかしい面もあったとは思いますけれど。それに、本人は都会のお坊っちゃん育ちで、そういう食事には抵抗があったようです。子供の頃、自分のお弁当に麦ご飯が入っていたら、友達の白米のお弁当と交換してもらったというくらいですから。戦前生まれの人だったせいか、余計に白米に憧れがあったみたいで。

――西村さん自身は玄米に抵抗はなかったですか。

Aさん 全然感じなかったですね。実家が農家で白米は供出していましたから、家では質素なものを食べていたんですよ。黒いお米で、麦もよく混ぜ込んでいました。そういうのが好きでしたよ。
 だから、最初に玄米を食べたら、「あら、調子がいいわ」と思ったんですよ。もっと早くこういうのがいいって知っていたら、ずっと健康であったかもしれないのにね。

――今は体の調子はどうですか。

Aさん きちんと食事をやれているときはとってもいいですよ。

――湿疹はいかがですか。

Aさん 出ないですよ。でも、油を使った料理を食べたときなどに、出たことがありましたね。だから、油は摂らないようにしています。玄米をきちんと食べていると、便秘にもなりません。海外旅行に行ったりすると、ちょっと怪しくなりますが、野菜をたくさん摂って防いでいます。
 それから、若い頃から左足に水虫があるんですが、食事をきちんとやっているときは、グジュグジュとした水疱ができません。

――カルテには、鼻炎についての記載もありましたが、それはどうですか。

Aさん ブタクサに反応するアレルギー性鼻炎だと、以前医者に言われたのですが、秋になると、鼻水がじゃんじゃん出て、眼がかゆくなりました。これもこの食事をきちんとやっているとならないです。ただ、冬などに動物性のものを摂ると秋に症状が出ます。鼻詰まりも食べ物からなんですね。

――現在もお仕事をされているということですが、玄米菜食を続けるにあたって何か工夫されていることはありますか。

Aさん 玄米はお休みの日に1週間分の量をまとめてつくって冷凍しておきます。食べるときは、冷凍した玄米を土瓶でお粥にします。おかずは、たくあん、うめぼし、それからその時々の野菜などです。
 仕事は今、週3日行っていますが、職場では、クリニックで処方された強化食品、サプリメント、それからアロエジュースや甜茶などを摂るだけにしています。
 職場で、忘年会や歓送迎会などがあるのですが、そういうのはご遠慮させていただいています。職場の人も私がいないときにやってくれるようになりました(笑)。

脱線しても続く理由

――脱線されたことがあるとはいえ、長続きしていますね。何か秘訣はありますか。

Aさん この食事をすれば調子がいいということはわかっていますからね。一生続けようと思っていますよ。それから、玄米がおいしく感じられて、好きなんですね。本当は毎日炊きたての玄米を食べたいんですが。

――玄米菜食がよいとはっきりと感じているから、脱線があっても引き戻されるということですね。

Aさん そうです。時々、他の患者さんとお話ししていると、「よくなったらやめる」とおっしゃる方もいますが、続けなくてはだめだと思います。食べ物ですから。

――他にお手当てなどはされていますか。

Aさん 1ヶ月に1度クリニックに来て、びわ葉温灸とプハンを受けています。お手当てをしてもらうとだいぶ調子がいいですね。

――石のアクセサリーを身に付けられていますが、治療を意識されてのことですか。

Aさん これはお守りですよ。この石はローズクォーツです。12色の石をそろえているんですが、「今日はピンクの日」と、占いや風水でその日のラッキーカラーを選んで身に付けています。災難を避けることができ、健康にもよい影響がありますから。

――今日のお洋服にも合っていて、おしゃれとしても素敵ですね。
 最後に、長年クリニックに通われていてのご意見やご感想はありますか。

Aさん 森下先生の後継者がいればいいですね。そうすると安心です。
 それから、昔からここに入院施設があればいいなと思っていました。入院して半ば強制的に先生の指示どおりにやらせれば治る人がいるんですよ。主人が病氣になったときに、入院させて先生からばっちり説明をしてもらって食事療法をやらせたら、どんなにいいだろうと思いました。主人は慶應大学病院に入院したのですが、医者に内緒で森下先生から伺った処方を私が主人にほどこしました。そしたら、目に見えてよくなるんですよ。でも、病院の医者がついているから、なかなか思うようにはできなくて…。
 私の湿疹が最初に1週間できれいになったくらいだから、1週間入院して玄米菜食をすれば、全然違うと思いますよ。

――長年いらしている方ならではのご意見ですね。今日はありがとうございました。