直腸癌(その1)

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手術しないで根本から治す―体質改善反応に確かな手ごたえ―

患者さんの体験談

 幼い頃から健康そのもので病氣という病氣もしたことがなかった――そんなAさん(愛知県在住・47歳・女性)ですが、3年ほど前の健診で異常がみつかり、検査の結果、直腸癌の宣告を受けました。癌の宣告もショックでしたが、病院で治療法として手術のことを説明されるばかりだったことに納得がいきませんでした。「手術は避けたい」という思いから、宣告を受けたその日にお茶の水クリニックに食事指導の予約を入れ、翌日からはもう玄米を炊いて、玄米菜食をはじめられたのです。
 途中、体に黄疸が出た苦しい排毒の時期を乗り越えて、徐々に癌から回復しつつあります。はじめは、手術をしないで癌を治すことができるのか半信半疑だったAさんのご主人も、今では共に雑穀と野菜中心の食事に切り換えて、周囲からも夫婦で若返ったと言われるとのこと。
 「癌になる前にクリニックのことを教えてくれた知人がいたおかげで、手術なしで治療することができました。こういう治療法があることを少しでも多くの人に伝えていけたら…」と、今回点描にご登場くださいました。

院長の所見

診察(2007年5月23日)
■内臓機能検査
血液循環の状態、肺の働きが鈍い。自律神経の働きは不安定。神経的に胃、小腸、大腸の働きが変化しやすい。消化管、胃の働きが落ちている。小腸の一部、そして大腸の一部にかなり負担がかかっている。腹部臓器、肝臓、腎臓の働きなどが少し低迷している。
■血液の数値
尿素窒素、即ち腎臓の数値がかなり高い。中性脂肪もまだ少し高い。一方、GOT、GPT、肝臓の数値はガクンと下がってきている。23が16に、そして16が12と、肝臓から毒素がどんどん抜けている。
院長 血液の中にいろんな種類の毒素が溶けだしている状態です。肺から出てきた毒素、腸の粘膜から出てきた毒素など、たくさん出てきているということは、非常にいいことです。
 毛髪氣能検査では、まず自律神経、交感神経、副交感神経がマイナスです。したがって、消化管も全部マイナスになっています。体の中ですべての組織細胞は自律神経の支配を受けているわけですが、中でも消化管が一番強く神経支配を受けております。それで、自律神経が不安定なために消化管がマイナスになっています。加えて腎臓がマイナスです。
 玄米、丸麦、ハト麦、粟、稗、黒豆、小豆、大豆、ソバの穀類は全部合っています。とくに、玄米以外にはハト麦、小豆が非常によく合っています。
 1週間前に非常に高い熱が出たということですが、それは体質改善反応ですから非常にいいことなんです。

Aさん そうですか。

院長 39度も熱が出るということは、あなたの体に相当しっかりと体力がついてきた――ということを示しているわけです。体温計の熱の高さは、その本人の体力の高さである、と考えられますから。

Aさん ああ、そうなんですか。2日くらいで自然に下がっていったんですけれど。

院長 それはものすごくいいですね。

Aさん 私はてっきり違反したものを食べてしまったから、その“おしかり”かなと思っていたんですけれど(笑)。

院長 まあ、ずっと朝から晩まで違反ばっかりやっていたわけではないのでしょう?

Aさん そうですね(笑)。

院長 ということで、そんなわずかなマイナスは問題ナシと体が認めてくれているんじゃないですか。

Aさん そうですか?(笑) じゃあ、喜んでいいわけですね。

院長 それから、ポラロイド写真を撮らせてもらって、1枚はあなたの体に合ったサプリメント以外の生薬を調べます。昔から民間療法で癌に対してこういうものが有効である、と評価が定まっている生薬があるんですよ。その生薬の中であなたの体に使えるものがあるかどうかということを調べてみます。とてもよさそうだ…とかいうものがもし見つかれば、追ってご連絡をいたします。

Aさん うれしい。
 実は自律神経が不安定なことが氣になるものですから、最近はご先祖参りをしたり、毎日ご先祖様に般若心経をあげたりしているんです。そういうことって体調への影響は違ってくるんでしょうか。

院長 ものすごく違いますよ。そうした行いは非常にいい。写経をやるとかね。そういうことが非常に大事なんですよ。病氣はそういう心掛け・実践で半分治るんだと考えても間違いではありません。

Aさん それでは、がんばってやっていくことにいたします。
 最後に、先生、今、腸洗浄というのが流行っているんですが、あれはどうなんでしょうか。

院長 あなたの場合にはもう必要ありませんよ。それはね、普通の食事をやっている人間が急いで腸内をきれいにする方法の一つではあるんだけど。あなたの腸は、もう腸洗浄をする以上にきれいになってきています。

Aさん わかりました。安心しました。ありがとうございました。

インタビュー

手術はどうしても避けたかった

――Aさんは直腸癌で3年前からこちらにいらっしゃっているということですね。

Aさん ええ、直腸癌にかかったのは青天の霹靂だったんですよ。元氣で、どこも具合が悪いところはなかったですからね。
 毎年健康診断を受けているのですが、検便でひっかかって再検査を受けてくださいと言われました。忙しくてなかなか検査に行けなかったんですが、便に血が混じるようになったのに氣づいて、「私は痔になっちゃったのかな」と思っていました。ちょうど、知り合いの肛門科に勤めている看護婦さんにばったり会って話をしたら、「すぐに検査した方がいい」と言われたので、彼女の勤務する病院で検査を受けたんですよ。そしたら、先生が血相を変えて、「すぐにご主人を呼んでください」と。私は何が起こったのか全然わからなくて。すぐに飛んで来た主人に、「直腸癌です。市民病院で検査を受けてください」と先生から伝えられました。

――お茶の水クリニックにいらしたのは、その後すぐですか。

Aさん ええ、直腸癌だと病院で宣告された日に、お茶の水クリニックに電話を入れました。「今、直腸癌だと言われたんです」と。スタッフの方に、「すぐに食事指導を受けに来てください」と言われたんです。
 お茶の水クリニックには、もともと主人が患者として通っていたんです。大腸ポリープが健診でみつかって通っていたんですよ。不動産業をやっているのですが、ちょうどお客さんでお茶の水クリニックに通っている方がいて、ここを教えてくれたんです。主人は1年くらいでやめてしまったのですが、玄米を炊く圧力釜や、薬草茶を煎じる土瓶などは家にあったものですから、次の日からさっそく玄米を炊きました。

――直腸癌の手術は、なさらなかったのですか。

Aさん はい。自分の中で手術はどうしてもいやだという思いがあったものですから。直腸癌の宣告をされてから、地元の大きな市立病院でも検査を受けたんです。「手術しないといけないですよ。でも、直腸癌だったらほとんどの人が治っていますから」と、やはり手術を勧められました。おばが直腸癌で手術をやっているんですが、人工肛門なんですね。人工肛門になるのは絶対いやだと思いました。外科の先生が手術の説明をしてくれた時に、「人工肛門にはしないようにします」とまでおっしゃってくれたんですが、私はどうしても手術を受ける氣にはなれませんでした。「後日ご連絡いたします」とだけ伝えて、以来、行っていません。

――病院にはその後全く行っていないのですか。

Aさん 手術を勧められた病院には、行っていませんが、近くの肛門科の病院に定期的に検査だけには行っています。やはり癌の状態は心配なものですから。幸い、そこの先生に、「食事療法で治したいので、定期的に内視鏡で視る検査だけをしてください」とお話ししたら、了承していただけました。

――定期検査では癌の状態に変化はありましたか。

Aさん この1年半くらいは、行っていないので、今の正確な状態はわからないのですが、1年目、2年目の検査では状態にほとんど変わりはなかったです。

――自然医食をしてきて、よくなっているという手ごたえはありますか。

Aさん 実は玄米菜食をはじめて、3ヶ月目くらいに黄疸が出たことがあったんです。家にいてもなんだかだるいし、おかしいなと思っていたんです。そうしたら、主人から、「目が黄色くなっている。黄疸が出ているんじゃないか」と指摘されました。ちょうどその頃、病院で受けた検査でも肝臓の数値(GOT)が300くらいに上がっていました。私も心配になって、クリニックに電話したら、「大丈夫ですよ。ここの患者さんたちはみなそういう反応が出ながら、よくなっていきますから」とおっしゃってくれて。「氣分がよかったら、ウォーキングをしてもいいですし、だるかったら家でじっと体を休めていてください」というアドバイスでした。それで、家で静かにしていてビワ葉温圧をしょっちゅう行ったりしていたら、本当に黄疸が自然にすーっと引いていったんですよ。
 その後、診療の時に先生からは、「毒素を出そうとして肝臓がフル回転しているんですよ」と説明を受けました。
 黄疸の一件を乗り越えてから、少々のことではたじろがなくなりました。便に血が混じったり、血の塊が出たりすることもあります。でも、きっとこれは癌細胞が少しずつ壊れているんではないかなあと解釈しています。もちろん、その都度、森下先生には出血があることをお話ししています。先生が、「大丈夫ですよ」とおっしゃったのだから、「きっと大丈夫なんだ」と自分で自分に言い聞かせるようにしていたら、だんだんそういった症状も変わってくるんですよ。

――氣持ちの上でも何か大きな変化がありましたか。

Aさん 変わりましたね。電車が進路変更で線路をガシャって切り替えますよね。あんな感じです。「癌は天からの恵み」だということを聞きますが、それが3年目にして実感として理解できてきています。
 主人のお友達からも「癌になった人はラッキーなんだよ」と言われて、最初はびっくりしていましたが、本当にそうです。今まで氣づかなかったことにも氣づいたり、いろんなことにも感謝が湧いてきます。
 この20年くらいは、子育て、お姑さんのお世話や仕事にフル回転していたので、そろそろ休憩して違うことに氣づくように…ということだったのかなと思います。

――自律神経を安定させるために、ご先祖参りをしたり、仏前で般若心経を唱えたりなさっているとおっしゃっていましたね。

Aさん そうなんですよ。これも出会いですが、氣功の先生とお話をしたのがきっかけだったんです。
 自律神経の働きにも関連していることでしょうが、食べてはいけないものを食べたくなったり、食べすぎてしまったりと、頭ではわかっていても制御できないのはどうしてかなあと思っていました。
 氣功の先生から「ご先祖の満たされない思いが子孫に反映して、そうさせられてしまうということもあります」と言われてハッとしました。きちんと供養してご先祖様を満足させてあげれば、子孫に無理に食べさせようとすることもなくなるんじゃないかと思ったんです。何教というのではないですが、ご先祖様に手を合わせながら、何が大切かを今勉強中というところですね。

――食事で脱線してしまうことを氣にかけていらっしゃるということですが、脱線した時はどんなふうに対処していますか。

Aさん 甘いもので特に和菓子が大好きで、お客様からいただきものをした時は、つい一つだけと食べてしまいます。これでいいのかしらと、人に相談したら、「そういう時は感謝していただくといいですよ」と。だから一つだけ「ありがとうございます」と、感謝して食べています。それでも、食べたものがよくないものだと、口内炎ができたり、頭が痛くなったりするんですね。そういう反応が出るので、だいぶ自制心が働くようになりました。
 最近はいっそ、自分の体に合うような和菓子やパンを自分でつくろうと、和菓子教室やパン教室に通ったりしています。本当に食べることに執着があり過ぎて困っちゃうんですけれどね(笑)。

夫婦で若返ったと言われて

――ご主人は自然医食で癌を治すことにはじめから賛成でしたか。

Aさん いいえ、はじめ主人は、「手術してから玄米菜食をしてはどうか」と言っていたんです。今でこそ不動産業をしていますが、薬学部の出身なので、食事療法で全て治すことができるのかどうかが心配だったみたいです。主人と一緒にはじめて森下先生の診療に伺った時に、「やはり手術した方がいいのではないですか」と先生にたずねていました。先生はきっぱりと、「いいえ、柿の木はたとえ実を全部取っても、次の年に実をつけないということはないですよね。根本から治さないと、必ずまた同じことが起きますよ」と話してくださいました。その後、黄疸が出た時も、「本当に大丈夫なのか?」と主人は思っていたみたいです。でも、今は森下先生の本などもいろいろ読んで勉強しているようです。

――ご家族の方の食生活も変わりましたか。

Aさん 癌になる前は、育ちざかりの息子が二人いたということもあって、我が家では肉中心で、油料理が多かったんです。今思うと、そういう食事が病氣をつくったんでしょうね。今、息子たちは大学に進学して家にはいませんので、主人と私の二人きりですが、主人も雑穀や野菜中心の食事になりました。主人は健診で糖尿病の予備軍だと宣告されていたということもあったものですから。
 おかげで私も主人もスマートになりました。夫婦でスリムになって元氣そうに見えるので、病氣のことを知らない人からは、「どうしたの? 夫婦でカッコよくなっちゃって!」と言われます。主人もそう言われるとうれしいみたいです。「私が病氣になったおかげよ(笑)」と話したりしています。
 主人はクリニックにはしばらくご無沙汰していますが、今度来る時は夫婦そろって来ようと思っています。

――今日はありがとうございました。