直腸癌(その2)

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手術は本当に必要だったのか―玄米菜食・断食で病氣は治る―

患者さんの体験談

 現代医学による癌の三大療法―即ち、手術・抗癌剤・放射線―という不可逆的で直線的な治療法では、癌は治せない。
 今回お伺いしたAさん(82歳・男性・東京都在住)は幼少の頃、終戦後の衛生状態が悪化していた状況で、赤痢様症状・虫垂炎・大腸カタルなどの腸の病氣に悩まされましたが、断食を採り入れ薬に頼らずに克服されて、その後は大病もせずに長いあいだ健康を維持されてきました。
 またAさんの場合、現代の美食である副食中心の食事ではなく、主食中心の粗食で育ったことも体には良かったのでは―とおっしゃられています。
 しかし、時代が経つにつれて色々な食べものが出回るようになり、粗食からは遠ざかられ、腸がもともと弱かったうえに仕事のストレスなども加担して69歳で直腸癌を発病。
 人工肛門の手術を受けられましたが、今となると、玄米菜食を徹底すれば手術をしなくても治っていたのかもしれない―と振り返られ、長い人生体験を通じて、“断食か玄米菜食をすれば病氣は治る”と、身に染みて感じていらっしゃいました。

院長の所見

診療(2008年6月18日)
■ 内臓機能検査
自律神経の働きが不安定。神経的に胃腸の働きが変化しやすい。消化管としては、胃の働きが落ちていて、小腸と大腸の一部に少し負担がかかっている。血液循環の状態、肺の働きなどが少し鈍い。腹部臓器、肝臓、腎臓の働きも多少低迷している。
■ 血液の数値
尿素窒素、即ち腎臓の数値が増えてきています。これは、色々な原因で増減します。中性脂肪は、良い数値で安定しそうですね。
 それからGOT、GPTなど肝臓の数値は、まあまあで前回と同様な状態です。
■ 毛髪氣能検査、血液生態
毛髪氣能検査でも、自律神経系が不安定です。従って、消化管もすべてマイナスになっています。消化管以外では心臓がマイナス1です。
 穀類ですが、玄米、丸麦、鳩麦、粟、稗、黒豆、小豆、大豆、蕎麦は全部合っています。玄米以外に鳩麦、黒豆がとくにご本人の体質好みの穀物です。
 血液生態写真には、肺と腸からの毒素が溶毒しています。食品添加物も出ています。1週間前に外食をされませんでしたか。

Aさん しましたね。バイキングの和食を食べました。どうしても付き合いとかありまして。

院長 でも、こうやって出ているということはいいことです。これが出てこないで、体に残っていることのほうが問題なのです。
 これは、体の判断で、体の中に残しておくと危険なので血液中にきちんと出してくれた―という結果ですからね。ですから、ご本人の体には解毒や自己防衛の生理機能の体勢が整備されている―という意味において、いい現象であると申し上げることができるわけです。
 それから、今年は風邪を引かれましたか。

Aさん 2月に引きました。熱は出なかったですけど、かなりひどかったですね。

院長 薬は飲まれましたか。

Aさん 全然飲みませんでした。大体、風邪を引いたときは2日間何も食べないんです。

院長 それが一番いいです。

Aさん 3日目は、ハチミツを溶いて飲むくらいです。一昨年のノロウイルスのときも同じように、ハチミツと葛湯ぐらいにしたら5日目で完全に治りました。

院長 なるほど、葛湯などはいいですね。本物の吉野葛を使って熱湯を注ぎ、透明になったら生姜を入れるのです。

Aさん あと、3日前に鼻と喉の風邪を引きました。喫茶店にいたので、冷房の影響かもしれません。

院長 冷房が体にいたずらをしますので、これからの季節は氣をつけなくてはいけません。
 冷房は非常に悪いです。例えば、新幹線なんかは本当に困りますよね。車内を冷やすことがサービスだ―というふうに彼らは錯覚しているのではないですかねぇ。

Aさん 那須のゴルフ場まで新幹線で1時間なので、たまに行ったりします。80歳でゴルフをやる人はあまりいないので、みんなの目標にされてしまって(笑)。ゴルフをやっても以前と違って体が疲れなくなりましたよ。
 あとこのまえ、テレビで松永修岳さんの放送がありましたよ。千日回峰の話をお聞きして、かなり立派なもんだなぁと思いましたよ。行者の話なんですけど、9日間は何も飲まず食わずですよ。そして寝ないんですよ。

院長 体をギリギリの状態にまでもっていく―ということですよね。不眠不休でやることがとても大事なことなのです。

Aさん 食べないと眠くならないみたいですね。
 あともうひとり、比叡山で二千日回峰をされた方がいらっしゃいましたね。お坊さんの話によると、食事は本当に粗食ですね。ただ、胡麻はよく食べるみたいですけど。

院長 回峰は本当に大変だと思いますよ。真夜中、一人で山を1000回も回るんですから。

Aさん 食事に関しては、普通の栄養学的な面からいったらあり得ないですよね。
 あれを見たら、私たちはもっと修行しなくちゃいけないなぁと思いますね。

院長 松永修岳さんは高尾の研究所のほうに何度か御光来下さいました。そのとき直かにお話を伺ったことがありました。修行し終えたときの意識がもうろうとしている状態の写真なども拝見したことがあります。

Aさん 他にも、そういう修行をされた方がいらっしゃって、以前にお会いしたことがあるんですけど意外に普通の人なんですよね。

院長 一見、普通に見えても、中身が全然違うということでしょうね。

Aさん そうなんですね。
 それと、自分の体のほうの状態は大丈夫ですか。

院長 今のところ順調に経過しております。

Aさん 本日はどうも有難うございました。また宜しくお願いします。

インタビュー

手術は本当に必要だったのか

――現代では高齢になると、寝たきりの人生という方がたくさんいらっしゃる傾向があるなか、Aさんの場合、82歳になられていますけどお元氣ですよね。

Aさん ええ、直腸癌で人工肛門をしていますけど、こちらのおかげで何とか元氣でやっています(笑)。 結局、直腸と肛門の間にポリープができて、それが悪化して癌になったみたいです。原因は、ひとつには仕事のストレスがいえると思うんですよ。ストレスがかかるとポリープがものすごく大きくなって、排便ができなくなってしまったんです。便に血も混じるようになって、これは大変ということで、病院でとりあえず手術をすることになりました。

――そうでしたか。適度なストレスは自律神経を安定化するなどの良い影響をもたらしますが、体質が悪化しているうえでの過度のストレスは病氣を誘発しますよね。

Aさん 今から考えると、人工肛門の手術をする前にこちらのクリニックで診てもらって食事療法を始めていたら、自然にポリープも消えて治ったんじゃないかなぁと思って。

――そうですね。おっしゃるとおりで、ポリープの段階で食事療法をしたら癌という結果にはならなかったと思います。
 ヘルニアもあったということなので、手術も大変だったのではないでしょうか。

Aさん そうですね、医者はすぐ手術をやりたがりますから。造影剤は本当に辛かったです。あと、術後は抗癌剤も出されましたよ。でも、別の診察日に他の医者に診てもらったら、抗癌剤は要らないっていうんですよ(笑)。

――いいかげんな診断ですね。結局、普通の病院の場合、主観がかなり入りますからね。

Aさん ええ、でもそのときは既に人工肛門になってしまっていましたよ。

――食事の内容に関して、どのようなものを召し上がられていたのですか。

Aさん 僕は、ここ2年は粟などの雑穀を玄米に入れた玄米菜食をしてきましたが、その前の約40年間はずうっと麦飯で、おかずは和風のものが多かったですね。でも、やっぱり普通に肉とかも食べていましたね。肉は嫌いではなかったので。

――和食といえども、肉も使った料理が結構ありますからね。

Aさん 20代の頃から、「肉は腐敗するから食べるな」と、ある老人からいわれていたので、頻繁には食べませんでしたね。

――それでしたら、なおさら手術をするまでもなかったですね。比較的、体質は汚れていなかったと思われるので、食事療法をすれば早めに根治という結果に繋がりましたよ。

Aさん 森下先生もいっていましたよ、手術をする必要はなかったってね。
 あと、もともと痔をもっておりまして、そういうものを玄米菜食できちんと治しておけば、こんなに大きな問題にはならなかったかもしれませんね。

――ちなみに痔のときはどういう対応をされていたのですか。

Aさん 薬は飲まなかったですけど、患部にはかなり薬を塗っていましたね。

――そういったものも化学薬剤で、しかも患部から吸収して血液に入っていきますから。

Aさん なるほど、そういったものが逆に悪くしていたのかもしれませんね。確かに、塗っても痔のほうはどんどん大きくなっていきましたからね。
 でも痔の場合、患部が乾燥するといけないので、つい塗り薬を塗ってしまっていました。すべて化学薬剤だったんですね。意外と知らないうちに薬が体内に入ってきているんですね。

――でもカルテを拝見しますと、もともと腸は弱かったんですね。

Aさん ええ、20代のときには虫垂炎、年とってからは脱腸もしました。
 若い頃は、疑似赤痢でした。終戦後、衛生状態がひどく悪かったんですよ。ましてや、私の町は空襲で焼けましたから。そのときに、母親も下痢がひどく赤痢のような症状で亡くなりましたね。私は、1週間の断食を2回やって、その後に腸洗浄を3回ほどやったら良くなりました。

――むかしは大変だったんですね。Aさんの場合、そのような時代の背景が絡んで、大腸カタルやヘルニアのような症状を引き起こしたことも、ひとつには十分に考えられますよね。

Aさん 今もヘルニアは出たり出なかったりで、動物性のものを食べると血液が汚れて腸に影響をすると思っているので、なるべく植物性のものを摂るようにしています。でもおかげで体の調子はいいし、おまけに髪の毛が黒くなってきました。
 付き合いで肉などの動物性の食べものを摂るときには、とにかくよくんで唾液を出すようにしています。

自分の力で治す

――大正から平成までの時代の変遷を体験されてきて、どのようなご感想をおもちでしょうか。

Aさん むかしの食事は粗食で、小学校4年生の頃から自分で弁当を作っていましたよ。おかずは本当に粗末なものでした。ただ米はよく食べていましね。
 昭和15年頃、日本の経済状態が悪くなって、「麦を食べろ」ということで、それからずうっと麦飯を食べてきました。今となると、それが体に良かったのではと思います。
 あと、埼玉県の熊谷で育ったんですけど、水は本当に良かったですよ。地下水がとても澄んでいて。

――本当にそうですね。幼少の頃、粗食だったからこそ今でも癌になったにもかかわらず、こんなにもお元氣でいられるわけですよね。現代人とは違って、基本的には体質という土台がしっかりとされているのでしょう。
 それに引き替え、現代人の使っている水も油もひどいものですから。

Aさん 戦後は、お腹がすくまでなるべく食べるなと教えられてきました。食べないと体の調子が良くなるということは、むかしから分かっていました。

――東洋の世界では、むかしから病氣治しに断食療法を用いられていたぐらいですから。

Aさん 病氣は何年もかかって蓄積してできたものだから、それだけの期間をかけてのんびりと自然に治るのを待つしかないんですよ。ですから、むかしから薬は飲まなかったです。そのため、体質改善反応はそんなに顕著には出なかったです。

――薬で対応しても根本的には何も解決できないし、あとでつけがまわってきますからね。

Aさん 僕は血圧が上で150あるんですけど、今では医者はすぐ薬を出したがりますよね。やっぱり、新薬を開発をするにはものすごく経費がかかるから、病院と製薬会社とのあいだに癒着みたいなものがあるんじゃないですかね。むかしはこのくらいの数値でも高血圧にはならなかったですよ。これは、森下先生もいっていましたよ。
 とにかく、病氣は医者が治すのではなく、病人が自分の治癒力で治すしかないんですよ。ですから、今後も他の病院に行くつもりはないです。

――これからもお元氣で過ごされてください。本日はどうもありがとうございました。