肝硬変

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病氣を忘れて過ごし10年目―「治る」という一言に救われて―

患者さんの体験談

時間を経るほどに本物は何かがはっきりしてくる。それは、医療や健康についても言えることです。

今回登場していただくのは、Aさん(東京都在住・72歳)です。Aさんは12年前に重い肝障害である、肝硬変と診断されました。そして一流病院での出口のない治療に悩んだ末、自然医学に希望を見出して、お茶の水クリニックにいらっしゃったのです。

ちょうど、10年前のクリニック点描にも登場していただき、自然医食を実践してお元氣になられた様子をお話しくださっています。

今回は久しぶりに診療にいらしたAさんにその後の状況をお聞きしました。税理士として忙しい仕事もこなし、病氣のことを忘れていた、というほどいっそうお元氣になっていました。この10年の歳月は、ご自身を含め自然医学で周囲の方々がお元氣になったことで自然医学への信頼を一層強め、一方、以前の病院で一緒だった肝障害の仲間が次々とこの世を去ったことなどを目の当たりにし、医療や健康について深く考えさせられた時間だったようです。

院長の所見

診察(12月20日)
■内臓機能検査
血液の循環の状態。肺の働きは鈍い。自律神経の働きは不安定。神経的に胃腸の働きは変化しやすい。消化管、胃から十二指腸にかけての働きは落ちている。大腸の一部に負担がかかっている。腹部臓器、肝臓、腎臓の働きなどが低迷している。
■一般血液検査
血液の数値。尿素窒素、腎臓の数値が少々高い。中性脂肪少し多い。GOT,GPTなどの肝臓の数値を見ると、肝臓に多少毒素がたまっていると思われる。

院長 血液生態像ですが、今出ている毒素は、腸の粘膜の一部分です。前回は肺組織が積極的に反応しているという状態でしたが、今回は肺の反応は少なく、むしろ腸粘膜の溶毒、排毒が優勢であるという状態になっています。

Aさん 久しぶりにこちらに来たのですが、その間、どこか悪くなっているところはありますか。

院長 いや、大丈夫です。

Aさん 実はもう病氣を忘れていたんですよ。
それで、ついつい仕事に精を出してしまって、ここに来る時間もなくなり…(笑)。

院長 あっはっははは(笑)。
 ところで、今の状態ですが、毛髪氣能検査では、特に胃、十二指腸、小腸などがマイナスになっています。消化管以外では、肝臓と肺がマイナスです。それから、玄米、丸麦、はと麦、粟、稗、黒豆、小豆、大豆、ソバといった穀類はすべて合っています。玄米以外には、粟、黒豆などが特に本人の体とよい相性関係にあります。

Aさん 特に前回と比べて顕著に悪くなっているところはありますか。

院長 それはありませんね。

Aさん この前、税理士会の定期健診がありまして、10年ぶりくらいに受けに行ってみたんですね。肝臓がぼこぼこになっていると言われたんですが。

院長 肝臓がぼこぼこになっている? 確かに肝臓のGOT,GPTの数値が少し高いですが、高いとは言ってもそんなにめちゃくちゃに高いわけではないですよ。うちに今日来られた患者の中では4番目から5番目くらいです。もっと高い人もざらにいます。

Aさん それと、ちょっと心配なのですが、高い方の血圧が160なんですよね。上が160で下が90くらいです。

院長 血圧ですか? 全然問題ありません。
昔、私たちが学んだ頃は、最高血圧180以上を高血圧だとみていたんです。それが、だんだん170になり、160になり、今は140にまで下がってきていますね。

Aさん それはどういうことなんでしょうか。

院長 140という血圧が高いわけではありませんが、医者が薬を飲ませるためにハードルを低くした方が範囲が広がるという発想なんでしょう。何のための基準なのかが問題です。

Aさん そうなんですか。それじゃ、確固たる根拠もないんですね。

院長 皆無です。西洋医学の考え方の基準の変化なんですね。例えば、我々の時代は患者さんに化学薬剤を使用する場合にしても、なるべく弱い薬から順番に使っていきなさいと教えられたものです。弱いのを与えて効果がなかったり、効いていてもだんだん効果が薄れてきたならば、その次の弱い薬剤を使えばいい。それでも、もしだめになったら、仕方がないからもう少し強くしよう。最終的には、切り札を使うというように教わりました。患者さんの健康状態を考えて、効きめのやさしいものから使っていこうということだったんです。ところが、今は反対なんです。最初から切り札をバーンとぶつける。効果がないと他の病院にお客をとられるぞ、という発想で、人間不在なんですね。

Aさん わかります。

院長 だから、最初から切り札で効かせていけ…という教育になっています。

Aさん ああ、なるほど。

院長 これは、完全に医学の堕落ですね。

Aさん 私の知り合いに心療内科の先生がいるんですよ。はじめての患者には、強い薬をポーンと出す。そうすると、患者が逃げないんですって。

院長 だから、要するに患者さんの体のために薬を処方するというよりは、既得権益を守るための基準に変わりつつあるんですよ。現代医学というのは、その意味で極めて狂ってきましたよ。

Aさん それは私もよくわかります。医師会を見ているとそういうことを感じます。
 ところで、最近朝起きたときに氣になるんですが、自律神経のバランスがちょっと悪いのではないかと思うことがあります。

院長 神経症状ですね。

Aさん 頻尿なので前立腺の異常かなと思っていました。そういう心配はないですか?

院長 ええ。全身すべて完全な健康体であるとは言い難いですが、全体として総合的に考えるとあまり問題はないでしょう。

Aさん (宝石氣能検査の結果を見ながら)先生、好相性と結果が出たこの石は何ですか?

院長 ラピスラズリ。アフガニスタンの北部の山岳地帯で採れる石です。

Aさん これは黄色いんですか? それとも青なんですか?

院長 瑠璃という言葉がありますよね。秋晴れの瑠璃色の瑠璃です。

Aさん ブルーですね。

院長 それがラピスラズリなんです。シルクロード沿いの洞窟の中に描かれた天女などの絵の青はほとんどこれを使っています。空を舞っている天女の絵にラピスラズリをつぶして粉にした顔料で色をつけた部分は1000年たっても残っています。他の色―赤や黄色だとかは、絵の具のような顔料なんですね。あるいは、石を使っているかもしれないけど、パワーが弱いわけなんです。この壁画につけたラピスラズリは他の色が退色してもずっと鮮明に残っているんです。だから、昔の人はラピスラズリの青を使って壁画を描いたりしたんですよ。

Aさん 私は目が疲れるんですけど、青は…。

院長 非常にいいですよ。

Aさん これを見るといいんですか。

院長 とてもいい。青色というのは、目に対しても非常にやさしい。きれいな石です。

Aさん 先生、その石はどんなふうに持てばいいですか。

院長 ネックレスとして身につけてくださればいいと思います。水にぬらすと糸が切れやすくなるので、風呂に入るときだけはずしてください。あとは机の上に置いて、仕事の小休止でお茶を飲むときにじーっとラピスラズリを見てやってください。手でにぎる、首にかける、目で見る、これらは全部、体の中に石が持っているエネルギーを入れる方法なんです。

Aさん 色そのものもいいですね。絵を飾ってあるんだけど、ブルーの絵なんかも…。

院長 ネックレスだけでなく、時々ラピスラズリの大きな彫刻なんかがデパートなんかで売られていますよね。そういうのも非常にいい。机の上に置いておくとかね。目の前に置いておくと、そこから必ず氣が来ますから。

Aさん わかりました。

院長 そういうことです。

Aさん ありがとうございました。元氣になっちゃったら、ついつい足が遠のいていましたが、またよろしくお願いします。

インタビュー

今が一番体調がいい

――2年半ぶりということですが、とてもお元氣そうですね。

Aさん ええ、前回来たときよりも元氣になりました。

――Aさんさんには、ちょうど10年前にもクリニック点描にご登場いただいたのですが、その時と比べていかがですか。

Aさん 今が一番体調がいいですね。周囲からも、元氣で昔よりも若々しくなったと言われますよ(笑)。病氣のことはもう忘れています。病院で診断された時は、もう仕事はできないだろうと言われたんですよ。それが、社会復帰して仕事に戻り、実際土日もないくらい忙しく仕事をしているんですから、夢のようですね。

――はじめにクリニックにいらした経緯を簡単に教えていただけますか。

Aさん 12年前になりますが、虎ノ門病院で、肝硬変と診断されました。仕事はしてはいけない、安静にしなくてはいけない、あれもだめこれもだめということばかり言われました。それで、治るのかと聞くと、治らないんだという。このままいくと肝臓癌になる可能性があるので、薬を毎日注射して数値を抑えなさい、ということで病院に毎日通っていました。延命というより、氣休めみたいな治療です。希望が持てない日々を送っていました。
 ちょうどその頃、森下先生の本を読んで、クリニックに来たというのがはじまりです。

――クリニックで診察を受けてみてどう思いましたか。

Aさん 病院と何が違ったかといえば、病院では、「治る」なんて一言も言ってくれなかったのに、森下先生は「治ります」とおっしゃったんですよ。その言葉は大きな救いになりました。
 家族は、「せっかく名のあるいい病院に通っていたのにどうして…」と思ったようですが、私は薬も診察券も思い切って全部捨て、病院とは縁を切りました。病院で、一生懸命治療して治るならいいですけど、そうじゃなかったですからね。

――食事療法には抵抗はなかったですか。

Aさん いえ、最初の半年間は、玄米になじめなくてやめようと思ったことがあります。でも、やめようと思った時に体重をみてみたら、20キロも減っている。体も変わってきていたから、これは何かあると思って続けたんですよ。
 でもやはり続いている一番の理由は、病院がきらいだということです。あそこには、希望が全くなかったですから。自分の病氣に直面して、はじめて自分の健康は自分で管理することの大切さに氣づいたんですよ。おかげさまでこの十年来、肝臓が悪いという意識は全くなくなりました。病氣を忘れていられる―それが私にはありがたいです。

何が本物かがわかった

Aさん 肝臓が悪いと疲れやすいといわれますが、不思議なくらいそういうのがないです。毎日、運動もかなりハードにやっているのですが、疲れません。朝起きると、布団の中でストレッチを30回。その後は階段の上り下りなどで1~2時間くらい体を動かします。
 週に1回は、ジムで太極拳を習い、さらにプロの整体師の養成講座に週1回通っています。プロになるつもりはないんですが、その整体は、本人の自然治癒力を高めるのを応援する手法で行うもので、自然医学の考え方に通じるところがあって面白いです。

――運動や整体も病氣をされてから、はじめられたのですか。

Aさん そうです。病氣を経験してから、健康に特に関心を持つようになりました。仕事でも健康に関連することには、アンテナが働きます。税理士の仕事で、いろんなお医者さんに接する機会がありますが、この先生は本物なのか、お金もうけでやっているのかわかるんですよ。税理士というのは、仕事の裏もよく見えるものですから。商業主義のまやかしなのか、本物なのか、区別できるようになったのも、森下先生の自然医学に触れたおかげです。

――Aさんからみると、一番どんな点が氣になりますか。

Aさん 税理士の立場から言わせてもらうと、健康保険制度が一番よくないと思いますね。健康保険制度は点数制ですから、数をこなさないといけないでしょう。でも、良心的な先生だとそんなに患者を診れないですからね。だから、患者の自然治癒力をサポートするなんていう考え方は、医者に根づかないんです。さらに今度、健康保険制度がより点数をこなさなくてはいけないように変わるから、医療の現場ではより矛盾が深まっていくでしょう。

10年目にみえた結果

Aさん もし、森下先生に出会わなかったら、こうしたことも自分には見えなかったし、この病院はどうか、この薬はどうだろうとか、手術したらどうだろうとか、一生そういうものを追いかけていたでしょうね。

――そういうところから、抜け出したということは、大きいそうですね。

Aさん とにかく、一番の原点は森下先生から、「治るよ」と言われ、そこにパワーをもらって、今までやってきましたから。
 あれから10年たちますが、虎ノ門病院に一緒に通っていた肝臓の病氣の仲間は最近、次々と亡くなっています。
 私はインターフェロンは使えない状態でしたが、病状が軽くてインターフェロンを使えた人も後遺症が出たりしています。結局、病院で治療の方法がないと言われ、この療法に切り換えた私が一番元氣になっています。
 私もクリニックにずいぶん人を紹介しましたが、その人たちもまじめに食事療法をして元氣になっています。先日、紹介したうちの一人の家に遊びに行ったところ、自分なんかよりもきちっと夫婦で玄米菜食をやっているんですよ。今日、クリニックに来たのも、それを見て、ああやっぱりちゃんとやらなければいけないな、と思ったからです。体調がよいとはいえ、最近、仕事上の付き合いで会食する機会が多くて脱線ぎみになり、体重も増えていたものですから。また氣を引き締めていこうと思っています。